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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第八章―護るべきもの―#1
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ダ公爵邸には明日、挨拶に伺う旨を伝えてある。

 朝食を終えて、お茶を飲みながら、レド様とこの後の予定を話し合う。

 ジグとレナスはいない。情報収集がてら、上級使用人用食堂で済ませるそうだ。

 今まで、レド様に遠慮して下級使用人食堂でしか食べたことがないとのことで────ちょっと上機嫌でレナスは出て行った。

 ジグは多分、護衛のため厨房の天井に潜んでいるはずだ。食事はレナスと交代で行くらしい。

「やはり、先にやっておかなければならないのは、ジグとレナスの魔術の検証か?」
「そうですね。ジグとレナスが魔術を使うと、レド様と私にどういった影響があるのか、検証しておいた方がいいと思います。それと、ジグとレナスの戦闘スタイルにはどの魔術が有用なのかも、出来たら検証しましょう」

 レド様と私は、ここのところ魔術の検証を重点的にやってきたため、それぞれ使いやすい───自分の戦い方に組み込みやすい魔術がほぼ明確になってきている。

 ただ、私の場合は、まだ刀を使った鍛練が出来ていないので、刀に慣れた後、場合によっては見直すつもりだけど。

 そういえば、レド様が思いついた身体強化の重ね掛け。私の場合、常に魔力を循環させているために、レド様にいただいたピアスを着けた直後から発動していたようで────検証するまでもなく、常時発動していても問題ないことが判明した。

 どうやら、魔力を身体に結合させるだけなので、発動時には魔力量がそこそこ必要ではあるが、結合させ続ける能力の方が重要なようだ。

 そして、重ね掛けの効果はどうなのかというと、まだレド様との手合わせでしか確かめられていないけど、意識して検証をしてみたら、かなり身体能力が上がっている手応えがあった。

 魔術に関する検証が一段落済んだら、そろそろ刀の方も習練したいと考えている。

 【最適化(オプティマイズ)】で剣が刀になるということは、やはり私には刀が合っているのだろうし、何より────レド様にいただいた【誓約の剣】が刀なので、いざという時に使えないのは困る。


◇◇◇


 全員が朝食を済ませた後、私たちは地下調練場で検証を重ねていた。

「レド様と私の契約と、ジグたちとの契約の違いは───端的に言ってしまえば、ジグたちとの契約は魔導機構のみで繋がっているということですね」
「ああ。それに───ジグたちは、このピアスで限定能力は使えるが、特殊能力は付与されていない。【最適化(オプティマイズ)】も、自分では施せないようだな」

 この【主従の証】というピアスは、【解析(アナライズ)】してみたところ、機能的には【永遠の約束(エターナル・リンク)】と変わらないようだ。

「【遠隔(リモート・)管理(コントロール)】のよう
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