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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第七章―拠りどころ―#4
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は、その記憶を“一度目の人生”と呼んでいました。その“一度目の人生”で死んで、また生まれ直したのだと仰っていました」

 ……前世でそういう小説があった気がする。確か────“死に戻り”と表現していた。

「セアラ様は今世では身体が弱く、病弱というほどではないものの、脆弱(ぜいじゃく)でありました。セアラ様曰く、生まれ直した代償なのだそうです。
“一度目の人生”では、健康どころか、ファルリエム辺境伯家に伝わる剣術を修め、騎士として国に伺候していたらしく、今世ではもう亡くなられたロレナ前皇妃の親衛騎士となられ、皇王に見初められて側妃となり、ルガレド様をお産みになられたとのことでした」

「セアラ様は…、ルガレド様をお護りするために────ルガレド様を“一度目の人生”のように死なせないために────生まれ直したのです」

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