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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第六章―約束―#3
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?」
「試してみるか?」

 私が頷くと、レド様から、【念話(テレパス)】が届いた。

≪───リゼ?≫
≪はい、レド様≫

 すかさず、私も【念話(テレパス)】を返す。

 違いはすぐに判った。前に【念話(テレパス)】を試したときは、足元に魔術式が展開した。能力を使用していることが判ってしまうので、非常時にしか使えないと考えていたのだ。今回は、それがない。

 どうやらイヤーカフを経由しているみたいだ。

「これはいいな。これなら、人前でも使うことが出来る」
「ふふ、内緒話が出来ますね」

 冗談めかして、私がそう言うと、レド様は楽しそうに頷いた。

「ああ、そうだな」

 【現況確認(ステータス)】を開いて確認してみたところ、お互いの位置を察知できる能力【把握(グラスプ)】の方も同様らしい。

 それに、どちらも今までは使用者の魔力によって距離が限定されていたが、無制限になっている。つまり、何処にいても繋がるようだ。

 まあ、でも、私もレド様も魔力量が物凄く多いので、かなり距離が離れていても繋がっただろうとは思うけど。

「これで、少しは安心だな。いつでもリゼと連絡を取れるし───リゼに何かあっても何処にいるのかすぐ判る」

 あれ?それは親衛騎士である私のセリフではないでしょうか、レド様。

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