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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第六章―約束―#2
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っていました」
おじ様はそこで言葉を区切って、私へと顔を向ける。
「リゼ───殿下と婚約するということは、いずれ殿下の妃となるということだ。このまま成り行きで、殿下と婚約してしまって────本当にいいのかい?」
おじ様の心配してくれるその気持ちが嬉しくて、私は微笑む。
「心配してくださって、ありがとうございます───おじ様。
私は───自分の意志で、レド様の親衛騎士となることを選びました。レド様の妻となることも、皇妃の差し金ではなく、自分の意志で────私がなりたいから…、私の意志で決めたんです」
「そうか…。それなら、何も言うことはないよ」
おじ様は、少し寂し気に笑って───またレド様の方に顔を向ける。
「殿下…、リゼを頼みます」
「…ああ、任せてくれ。絶対に大事にすると誓う」
「信じましょう。───それでは、私が立会いますので、さっさと婚約を済ませましょうか」
「おじ様、もしかして、準備しておいてくださったんですか?」
「勿論だよ。昨日の夜会の時点で予想していたと言っただろう?」
…さすがは、おじ様です。
◇◇◇
「さてと、これで殿下とリゼの婚約は成立したよ。後の処理はこちらでしておくから。教会への届け出もしておくよ」
「何から何まで申し訳ない。よろしく頼む」
「ありがとうございます、おじ様。よろしくお願いします」
どうやら、昨日のうちに婚約宣誓書と婚約届を準備しておいてくださったらしい。道理で、おじ様とロヴァルさんがくたびれているわけだ。
二人には、本当に感謝しかない。
「ああ、一つ忠告が。ジェスレム皇子に気を付けておいた方がいいかもしれない。昨日の夜会で、どうもリゼを気に入ったみたいなんだ」
「ええっ?」
突拍子もないことを言われ、私は面食らった。
控えの間で、あんなに私のことも馬鹿にしていたのに?
それなのに、気に入るなんてことがあるの?
「……ジェスレムが?」
レド様が地を這うような声音で、聞き返す。
「リゼのことを熱い目で見つめていたんだよ。気づかなかったかい?」
「何だかこっちを凝視しているなとは思いましたけど…、あれは蔑んでいたのではないのですか?」
「リゼ…、それは本気で言っているのかな。────殿下はお気づきにならなかったのですか?」
「…ジェスレムが、リゼに見惚れていたのは気づいていた。もっとも、リゼに見惚れていたのはジェスレムだけではなかったが────」
「ええ、まあ。男どもはこぞって見惚れていましたからね」
「ああ。控えの間でも侍従たちが鬱陶しいくらい、ちらちらとリゼを見ていた」
「え、いや、あれは、早く来た私たちを訝しんでいただけでしょう?他の人たち
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