暁 〜小説投稿サイト〜
コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第六章―約束―#1
[5/5]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
なるべきお方だ。
私ではその妃は───レド様の伴侶は務まらない。
「俺は帝王学は学んではいるが、公務からも社交界からも離れて長い。皇妃一派が一掃されたとしても、皇位を継ぐのは、俺には無理だ。継ぐつもりもない。だから…、お願いだ、リゼ。そんな理由で───そんなことで断らないでくれ」
そう懇願するレド様の声は震えていた。
レド様の腕に力が籠って、まるで放さないというように、もっときつく抱き締められる。
レド様が、心から私を求めてくれているのは解る。
でも───本当にいいの?
レド様は、本当に───それで後悔しない…?
「本当に───本当に…、私でいいんですか…?」
「何度も言っているだろう、俺はリゼがいいと。リゼがいいんだ。リゼに傍にいて欲しい。役に立つとかそんなことを考えなくていい。ただ、傍にいて笑ってくれるだけで───それだけでいいんだ」
ああ、そんなの────
「私も…、私も同じです。生涯を共にするなら貴方がいい」
「…っリゼ」
「私も───貴方に傍にいて欲しい。貴方が傍にいて笑ってくれれば、それだけで────」
私は、きっと幸せだ。
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ