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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第五章―夜会とお披露目―#4
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ゼラは軽く会釈をして、退場していった。
(ダンスで恥をかかせるつもりが失敗して、今は殿下とリゼのことが邪魔になったので、退場させたというわけね…)
あの皇妃は、相変わらず稚拙な行動をする。
「さて、もう夜会には用はないな」
父であるシュロムが呟く。
皇族が入場する前に、重要な挨拶回りなどは済ませてあった。
「それでは、帰りましょうか」
おっとりとした口調で母であるミレアに言われ、シェリアは頷く。
シェリアとしても、一番の目的は果たして、もうこの夜会に用はない。
三人で大ホールを抜け出し、エントランスに続く廊下を歩いていると、カエラとロヴァルがどこからともなく現れて合流する。
エントランスには、すでにロウェルダ公爵家の馬車が待機していた。馴染みの御者が馬車の扉を大きく開き、中を一瞥して不審者などがいないことを確認すると─────シュロムは、ミレアとシェリアに視線を向けた。
「ミレアとシェリアは先に邸に帰っていなさい」
「お父様?」
「私は、ちょっとやることが出来てしまったのでね。───カエラ、二人を頼んだよ」
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