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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第五章―夜会とお披露目―#2
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な」

 そんなことをされたら、私は早死にしてしまう…。

「レド様、そのピアスは何か意味があってつけているんですか?」
「いや。遠征で貸与される魔術陣が仕込まれた装身具がピアスなんだ。毎回穴を開けるのは面倒だから、塞がらないように着けているだけだ」
「それなら、私のこのピアスを差し上げるので、こちらを着けるようにしてください」

 私は自分の耳につけていたピアスを外して、レド様に差し出す。

 このピアスは、実は私が初めて倒した魔獣の魔石なのだ。魔物を倒すようにはいかずに手間どり、倒すことは出来たものの、魔石を砕いてしまって、買取価格が低くなってしまったという苦い思い出がある。

 その砕けてしまった魔石の欠片を使って作ってもらった。魔術陣は仕込んでいないから、ただの記念品だけど。

 色もなく硝子のようであまり目立たず、小粒なので常に着けていられる。

 魔法を使う魔獣だったので、凝固された魔力の密度が高く、欠片とはいえ、結構な魔力が感じられる。
 ピアスの金具を付けてくれた職人さんも言及していたくらいだから、きっとレド様も、このピアスなら魔力を感じ取れるのではないかと思う。魔力を流すいい指標になるはずだ。

 そう説明すると、レド様は躊躇ったように言う。

「だが…、いいのか?思い出の品なんだろう?」
「人に勧められてピアスにして、何となく着け続けていただけなので、そんなに気になさらないでください。それに、レド様とはずっと一緒にいるんですから、手元にあるのと同じでしょう?」
「…っそうか。それなら、有難く譲り受ける。────ありがとう、大事にする」

 レド様が嬉しそうに微笑んでくれたので、私も嬉しくなって微笑み返す。

 レド様はその場で、ピアスを着け替えた。レド様の耳朶で煌くピアスを見て、あれ───と思う。硝子みたいだったはずなのに、何だか聖結晶(アダマンタイト)みたいに見える。

「リゼは、代わりのピアスは着けないのか?」
「他のピアスは持っていないので」

 レド様は、ちょっと考え込んだ後、私に手を差し出した。手には、先程までレド様が着けていたピアスが載っている。

「それならば、これを。ただの(シルバー)だし、デザインはシンプル過ぎるかもしれないが────」

 ……(シルバー)って、こんなに輝いていたっけ?これ、何か、星銀(ステラ・シルバー)より綺麗に煌いて見えるけど─────

「でも、大事なものではないのですか?」
「いや。間に合わせで買ったものだ。だから、遠慮なく使ってくれ」
「それなら、使わせていただきます。ありがとうございます。大事に使わせてもらいますね」

 何だか身に着けている装身具を交換するみたいになってしまった。でも、せっかくい
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