暁 〜小説投稿サイト〜
コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第四章―ロウェルダ公爵邸にて―#1
[4/4]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
るし、何よりリゼに似合っているわ。首元には、貴族章をつけるのよね?」
「うん。これなんだけど───」
私は、【
遠
(
リモ
)
隔
(
ート・
)
管
(
コント
)
理
(
ロール
)
】でレド様より下賜された貴族章を箱ごと、取り寄せた。
おじ様の執務室で見た時から思っていたんだけど、このメダルの意匠、どう見ても雪の結晶だよね。
この世界の雪を意識して見たことがなかったけど───やっぱり前世の世界と同じ構造なんだろうか。
しかし、この
聖結晶
(
アダマンタイト
)
で造られた雪の結晶は、前世の映像で見た“ダイヤモンドダスト”のように煌いて、本当に綺麗だ。
この雪の結晶というモチーフは、
聖結晶
(
アダマンタイト
)
という素材にすごく合っていると思う。
そして、そのメダルを囲うように、メダルを模して作られた
星
(
ステラ・
)
銀
(
シルバー
)
の装身具が並べられている。
メダルの方はお披露目や式典など特別な時につけ、それ以外────登城した時や夜会などに出席する際は、メダルを模したこの“模造章”を身に着けるのが習わしだ。
ファルリエム辺境伯家は、
星
(
ステラ・
)
銀
(
シルバー
)
で作ったようだが、どの素材で造るかは貴族家によって違う。当主ごとに造り替える貴族家もあるらしい。
ただ、模造する際、偽造を防ぐため、どこかに
聖結晶
(
アダマンタイト
)
の欠片を埋め込むことになっている。
ファルリエム辺境伯家の模造章は、中心には少し大きめの円い欠片が埋め込まれ、その周囲を円を描くように模様に沿って、粒状の欠片が3つずつ埋め込まれていた。
星
(
ステラ・
)
銀
(
シルバー
)
も雪の結晶というモチーフには合っているし、
聖結晶
(
アダマンタイト
)
との組み合わせもとてもよく合っていて、これ単体でも宝飾品として完成されている。
まあ、でも今回はこのメダルを身に纏わなければならない。
私は、
聖結晶
(
アダマンタイト
)
で作られたメダルを、そっと手に取った。
その瞬間、あの聞きなれた抑揚のない声が頭に響いた─────
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ