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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第三章―ファルリエムを継ぐ者―#4
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うなので、私は嬉しくなって微笑む。
「そういえば、先程話を聞いていて、ちょっと思ったのですが…。神眼を抑える技術があったということは、古代魔術帝国には、神眼の持ち主がいたのでしょうか。それも、そんな技術が研究されるくらいの」
「そう言われてみれば、そうだな…」
「もしかしたら、神眼について、【
解析
(
アナライズ
)
】なら何か解るかもしれないですね」
「確かにな」
「…やってみますか?」
私の問いに、レド様は一瞬、躊躇う素振りを見せたが、頷いた。私はそれを受けて、向かいのソファに座るレド様の前に回る。
「それでは、眼帯をとっていただけますか?」
レド様が左眼から眼帯を取り除く。私は身を屈めて───極力、顔を近づけることを意識しないようにしながら、レド様と眼を合わせた。
「【
解析
(
アナライズ
)
】───」
【
神眼
(
ゴッド・アイ
)
:ルガレド】
「賢竜」と称された「
神竜
(
エル・ドラゴン
)
ガルファルリエム」と人間の間に生まれた【
神竜人
(
エル・ドラグーン
)
】の子孫である「ファルリエム一族」のみに受け継がれる眼。【神霊】、【千里】、【魂魄】、【魔素】を目視することが可能。器は先祖返りのため膨大な魔力を持ってはいるが、【
神竜人
(
エル・ドラグーン
)
】ならざる身のせいで、隻眼でも持て余し気味。
つい先程まで、ナイフに塗布されていた毒に侵されていたが、除去された。
「………………」
ええっと、何から驚けばいいんだろう…。
『賢竜』って“神竜”なの?───それでもって、“ガルファルリエム”っていう名前なの?…というか───“神竜”ってどういう存在?
人間と子を生した?───え、“神竜人”?どういう人種?そんなのこの世界に存在してたの?───しかも、旧ファルリエム辺境伯家がその血筋なの?
全部、初耳なんですけど…。
「…リゼ?」
「ああ、すみません。ちょっと、想像の域を越えていたというか…、驚きの事実しかなくて…」
レド様が眼帯を付けているうちに、私は向かい側のソファに戻る。
「それで、【
解析
(
アナライズ
)
】の結果なんですが────」
私はレド様に、ありのまま結果を話す。
「…………何から驚くべきだろうな」
やっぱり、そう思いますよね…。
「『賢竜』って、あれだろう?知の象徴とされる、あの竜だよな」
「ええ、あの竜です。よく図書館とかの前に石像が置かれている、あれです。確か、このお邸の図書室の扉にもモチーフとして使われていましたよね」
「あれが、『神竜』で、『ガルファルリエム』という名で、俺の───母上の一族の祖先…?」
さすがのレド様も、いささかパニックになっているようだ。
「…ファルリエム辺
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