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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二章―ルガレドの邸―#4
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あの洗い場の所に洗濯物を持っていったら魔術で洗浄されるとか、ここに濡れたものを干したら魔術で即乾くとか…」
「ありえそうだな」
レド様が苦笑しながら同意する。
1階最後は、厨房だ。洗濯室の向かい側にある厨房の扉へと入る。
入って右側は、一番奥に扉が設えられており、その扉から壁の端まで天井に届く高さのキャビネットと食器棚が造り付けられている。
入って左側には、まず二人並べるくらいのシンクがあり、作業用スペース、その隣に6つ口あるコンロ、その隣にまた作業用スペースとなっていた。
その横───つまり左側面一番奥に、簡素な扉があり、ダイニングルームに繋がっている。
コンロの下には同じ幅の大きなオーブンが設えられている。
こちら側はアーチ形の下がり天井になっていて、コンロの上部分に換気するための魔道具が施されているとのことだが、古代魔術帝国のハイテク技術に替わっていそうだ。
シンクやコンロ、作業用スペース上の空間には、様々な大きさや形のフライパン、浅型の鍋が、邪魔にならない高さで吊り下げられている。
深型の鍋や吊り下げることが出来ないようなものは、シンクやその隣の作業用スペース下に収められているらしい。
ダイニングルームへと入る扉の横の作業用スペースの下には、食事を運ぶワゴンが収納されている。
コンロで調理して、作業用スペースで盛り付けをして、その下からワゴンを引き出して載せる。そういう流れなのだろう。本当に考えられているよね。
それから、中央に6人は座れそうな大きなテーブルと、椅子とスツールが幾つか置かれている。ここは、作業台兼使用人の食事用のテーブルとのこと。
ダイニングルームの扉の横の壁には、大きい窓型ライトが設えられている。これは、あのサンルームの畑に出る扉を兼用しているらしい。
もちろん照明はそれだけではなく、天井にも設置されている。
そして、ダイニングルームの扉の向かい側、つまり食器棚に並ぶ扉は、パントリーに続いているようだ。
パントリーは、厨房と同じくらいの広さがあった。キャビネットやオープンラックが幾つも並んでいるが、さすがに何もなかった。
ここも何か特別な仕掛けになっていそう。食糧が悪くなりにくいよう、時間の流れが遅くなるとか。
ラノベやマンガみたいに、“鑑定”とか“解析”とか出来たらいいのに───なんて思った瞬間だった─────
【
解析魔術式
(
アナライザー
)
】のインストールを開始します
───完了───セッティング開始───
【
管理亜精霊
(
アドミニストレーター
)
】に【
接続
(
リンク
)
】───
【
記録庫
(
データ・ベース
)
】に【
連結
(
リンケージ
)
】開始───成功───
【|
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