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神々の塔
第八十三話 光の神その十四

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 芥川は闇の属性を多く入れていた、そうして場を暗くして言うのだった。
「暗くするで」
「考えたな」
「そやろ、ほなな」
「我等も使ってやな」
「場を暗くしていってな」
「光の神様にあたるな」
「そうするんや」 
 こう言ってだった。
 芥川は再び術を使った、それを見て他の面々も魔霧の術に闇の属性を含ませて放って神霊の術を防ぐと共に。
 場を暗くした、するとだった。
「見えるわ」
「そやろ」
 芥川は羅ににやりと笑って応えた。
「あまりに強い光にはな」
「闇やな」
「それを用いてな」
 そうしてというのだ。
「光を弱める、そうしてな」
「見える様にするんやな」
「真っ暗でも見えへんが」
 そうであってもというのだ。
「眩し過ぎてもな」
「見えへんな」
「ほんまあくまでな」
「程々やな」
「そや、それでや」
 今はというのだ。
「こうしてや」
「程々にしたし」
「術も弱めたしな」
 神霊のそれをというのだ。
「戦うで」
「相手を見据えて」
「そうしてな」
 そのうえでというのだ。
「ええな」
「ほなな」
「これから攻めてくな」
「光には闇でな」
「見る分にもそうすることやな」
「そういうことや」
 芥川は羅に不敵に笑って応えた、そうしてだった。
 一行は適度な明るさこの場合は暗さと言っていいその中でルーと戦いこの神霊にも勝った、するとだった。
 ルーは笑ってだ、一行に言った。青年の姿らしい溌溂としたものだった。
「よし、それではだ」
「先に行ってええですね」
「私達に勝ったのだからな」 
 綾乃にその笑顔で答えた。
「だからな」
「それで、ですね」
「そうだ、先にだ」 
 まさにというのだ。
「行くのだ、そしてこの世界を託す」
「救ってそれからも」
「進んでもらう」
 是非にというのだった。
「いいな」
「そうさせてもらいます」
 綾乃も確かな顔で答えた。
「必ず」
「宜しくな、神霊は世界を司るが」
「基本世界に干渉しませんね」
「見守ることがな」
 それがというのだ。
「我々の仕事だからな」
「そやからですね」
「だからだ、人に任せているのだ」
「世界のことは」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「これからもな」
「この世界をですね」
「託す、ではな」
「はい、上に行きます」
「宿屋で休んでからな」  
 このことを言うことも忘れなかった、ケルトの高位の神々も自分達に勝った一行を認め先に進むことを認めた、一行はそれを受けてまずは宿屋に一泊してだった。
 先に進んだ、そうして次の戦にも赴くのだった。


第八十三話   完


                   2024・7・24
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