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彼は いつから私の彼氏?
第3章
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「いゃぁ 取引先の事務員だったんですよー 僕が一方的に惚れてしまって テキパキと仕事をこなして、頭もキレそうでねー でも アタックしてから 最初のデートまで2年かかりました それから結婚まで3年です」

「そーなの 前の刺繍の糸屋さんで何度かお話したんだけど 確かにハッキリとした印象だったわ 水澄ちゃんも そーいうとこ そっくりよねー」

「そーなんですよー 水澄は・・・今でも 思い出すんですよー 普段は控え目なのに あの時 珍しく 民子が積極的にせがんできて乱れていたんです 多分 その時の子が 水澄なんですよー お陰で僕には似ないで可愛い子を授かった」

「・・・あなた そんなこと 子供達に聞こえますよ! 飲み過ぎなんでしょ もう そろそろ お暇しなきゃー」 と、言うお母さんは心なしか顔から血の気がひいているよに見えていたのだ。だから、おじさんが「まだ いいじゃぁないですか 魚もまだあるしー」と、言っていたんだけど、私はお母さんを心配して帰る素振りをしていたのだ。

 結局、お母さんが体調が悪くなった様子で、おじさんが 後でお腹すいたら食べなさいと、何貫か握ったものを持たせてくれたのだ。帰り道で私がお母さんと手を繋いでいて

「お母さん 気分悪いの? 大丈夫?」と、聞いても、お母さんは黙りこくったままで、家に着いても、直ぐに「お先に 失礼して お風呂に入って休ませてもらいます」と、帯紐を緩めていたのだ。

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