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星河の覇皇
第八十七部第二章 膠着状態に入りその七十
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「それだけだ、というか連合にはものと数があってもな」
「それだけですね」
「でかくてな」
「他にあるものは」
「アッラーを信じていてもな」
「何か信仰が薄いですね」
「信仰が薄いのがな」 
 連合はというのだ。
「駄目だろ」
「それはそうですね」
 兵士も先輩のその言葉に頷いた。
「やっぱり」
「科学は確かに大事だよ」
「技術も」
「けれどな、まずはな」
「信仰心ですね」
「ああ」
 これだというのだ。
「まずはな」
「これがあるかどうかで」
「それがあってもな」
「連合みたいに薄いと」
「しかも他の宗教も多いだろ」
 異教もというのだ。
「もう滅茶苦茶雑多だろ」
「あの国はそうですね」
「幾ら進んでいてもな」
「信仰がああだと」
「駄目だ」
 到底というのだ。
「本当にな」
「大事なものは何か」
 兵士もこう言った。
「それは何と言っても」
「信仰だろ」
「アッラーに対する」
「それが連合はな」
「薄いですね」
「同じムスリムでもな、メッカへの巡礼もな」
 ムスリムが絶対にすべきことの一つである、ムスリムは一生に一度はメッカに巡礼すべきとあるのだ。
「それもな」
「俺達にお金渡して」
「代わりにってのが多いだろ」
「実際そうしてもいいですしね」
「アッラーは寛大だからな」
 それ故にというのだ。
「代理でもな」
「いいですね」
「けれどやっぱりな」
「自分自身が行くのが一番ですね」
「それをしないからな」
 だからだというのだ。
「連合の連中は駄目なんだよ」
「そうですね」
「ああ、中にはちゃんと自分が巡礼する人もいるけれどな」
「少ないですね」
「遠いだの危ないとか言ってな」
 戦乱を避けてのことだ、サハラの戦乱はメッカへの巡礼にも影響してきたのだ。
「それでな」
「巡礼する人も少ないし」
「コーランだってな」 
 この聖典もというのだ。
「あっちはアラビア語のは殆どないんだよ」
「アラビア語でないと意味ないですよね」
 サハラではこう考えられている、コーランはアラビア語で書かれていてアラビア語で読まれるからこそ価値があるとだ。
「銀河語とかで書かれていても」
「連合の他の言語でもな」
「意味ないですよね」
「けれどな」
「あっちの言語はああなので」
「だからな、ラマダンだって怪しいしな」
「何かあっちは色々違いますね」
 兵士もこう言った。
「本当に」
「ああ、異教徒の方がずっと多いしな」
「そしてその異教徒もですね」
「信仰薄いんだよ」
「豊かなことは事実でも」
「そうした国はやっぱり駄目だな」
 先輩はサハラの考えから話した。
「本当に」
「まず信仰ですね」
「ああ、それがないとな」

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