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故郷は大空にあり
第七話 静寂と共に
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最近、こう思うことがある。
提督を働かせすぎじゃないか?
いくら当番でみんなが頑張っていたとしても、私の見えないところで提督は
頑張っている。
本当に大丈夫なのか。そんな心配な気持ちが日々膨らんできている。
また大切な人を失いたくないから。
私が犠牲になるとしても、なんとしても提督を助けたいから。

「なんか心配になってきた…執務室行ってこよ」

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「提督〜遊びに来た……え?」

提督が提督の頭に銃を突きつけている…?
私は、昔のことが急にフラッシュバックした。
鮮明にあの頃のことが蘇ると、私は提督から銃を奪った。
弾倉に入っている銃弾を引き抜いた。
全身に冷や汗が出てきて気持ち悪い。
ぐちゃぐちゃに混ざった感情?が、
より私を気持ち悪くさせる。
「え…あ…」
続く言葉が思いつかなかった。
「提督…私…を、おいて…いかないで」
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結局、その後を何をしたか憶えてない。
気がついたら部屋にいた。どうやって帰ってきたかすら覚えていない。
なんで提督があんなことを…なんて、分かりきった話。私が1人につけを回してたからだ。
寝ようとしても寝れない。
呼吸もし難くなり、前身に鳥肌と怖気が立つ。
不快感を感じ、トイレに行き、胃の中の物を全て吐き出した。
「はぁはぁ…はぁ」
私はトイレから戻り、ベットに頭から崩れた。
無駄に頑丈で死ねない私の体に殺意を感じる。

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「…ッ」
動かない私の体を見て、私は頬にビンタをする。
SU30とかに心配されるかもしれないが、仕方ない。
そうしないと身体が動いてくれないのだから。

結局、一睡もすることは出来なかった。
当然、SU30諸々に怪しまれたが何とか誤魔化した。
提督のことは言えなかった。

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「提督、他になにか手伝えることある?」

「んえーと…あとは掃除かな」

「分かりました!ピッカピカにしますね!」

あれ以来、提督が自分自身の頭に銃を突きつけているところは見なかった。
提督がそんなことを少なくとも私たちの前でやることは無い。
でも、あの光景が脳に焼き付いて離れない。
私は提督の負担を減らそうと、提督をよく手伝いに行くようになった
この無駄に頑丈な身体も、無駄ではなかったと思うと、生きている意味があると思う。

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「F/A18ちゃん、少し痩せた?」
そう言われるまで気づかなかった。

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