8.転生者の逆夢。
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れど萩原さんは爆弾を解体するために座っていました。
座っている状態からの、加えて振り返ってのダッシュはどうしても遅れます。そういうスタートダッシュの練習もあったりなんたり。
だから。
────だから。
閃光と爆音と。
その後には。
無惨に、
「──……っああああああああああ!!!!!」
飛び起きたら降谷さんが手を握っていてくれたようだったけれど、私は再びソファに背中から沈んで、頭を抱えているようでした。
……そんな自分を外から眺めているような妙な、感覚。
「……やはりこうなるのか」
降谷さんの呟きが聞こえた気がしました。
口に突っ込まれて水で流し込まれたのは多分精神安定剤か何かなんだと思います。
「大丈夫。大丈夫だから……ここは安全な、君の家だ。だから、安心しろ」
言いながら、降谷さんの手が優しく頭を撫でてくれているのが分かる。
だけど、それなのに、落ち着くことができない。
……また、うとうとして。
嫌な夢を見て、飛び起きる。それが何度繰り返されたのでしょうか。
途中泣きながら謝ったりしていたような気がします。
多分私は日付を越えたら普通に眠ったのでしょう。
……ああ、迷惑をかけてばかりだ……。
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