暁 〜小説投稿サイト〜
ロミトラ対象、降谷さんの協力者になる。
8.転生者の逆夢。
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 黒いバンのそばで犯人を押さえ込んで警察の到着を待ちながら辺りを見回すんだけど……ええ、被害者の姿がない。

 何で!?

 警察だって叫んでこれは、怪しい奴に追われてた人も怪しい人だった……? それとも更に逃げないと危険とか……?
 ……ま、まさか、バンの奴の仲間に連れ去られた、とか……?

 ど、どうしよう……。

 内心慌てつつ、比較的すぐに現着してくれた所轄署の人に警察手帳を提示しつつ犯人を引き渡し、その人と救急の人に被害者の姿が消えてることを伝える。
 謎の事態に皆して顔をしかめながら、何かあったらまた、と木暮の番号をお伝えして解散となりました。

 ……コナン世界だしって一応手帳もバッジも銃も持って出て良かった(?)けど、備えあっても憂いがあったね……。
 追うとなってから歩道の端にバッグも抹茶シフォンも置いて行ったんだけど、まるっと無事だったのはまだ平和なほうってことか、単に夜中で人通りがないだけなのか。
 ……考えないことにしましょう。

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 部屋の鍵はかかってなくて明かりもついてなかったから何も考えていなかった私は、リビングに入った瞬間目を疑った。帰ったら報告しなきゃと思ってたかたがまさかです。

 ソファでぐったりしている降谷さんの姿に思わず駆け寄る。何でこんな状態なんですか!?
 
「ゼロさん、ゼロさん……!」
 
 恐る恐る、肩を揺すってみようと名を呼びかけながら手を伸ばし──。
 
 カッと目を開いた降谷さんに逮捕術で床に引き倒される。
 
「何をしていた」
「轢き逃げ未遂かと思いきや更にバックして被害者を轢こうとするなんて物騒な事態に出くわしまして」

 平然と答えた私に降谷さんは眉をひそめた。

「その……とめる手段が私にはタイヤを撃つしかなかったので……」
「……ホォー」

 降谷さんが目を眇めた。
 す、すみません。自分でもちょっとやらかしだとは思うんです。

「犯人は確保したんですが、現場に引きずって戻ったら被害者がいなくなってて、現着したかたに犯人を引き渡して『木暮』の連絡先をお渡しして解散になりました……」

 ハァ、と大きく降谷さんはため息を吐いた。

「……君、痛くないのか?」
 
 降谷さんに締められて痛くない奴なんていると思いますか?

「……報連相は大事かなと思いまして……」

 降谷さんはまた大きく溜め息をついてようやく拘束を解いてくださいました。
 ウゥ、まだ腕と背中に鈍い痛みが……。
 でも、きっと硝煙の臭いで碌なことないって確信されてしまったが故のことでしょう……文句は言えません。

 ローテーブルに抹茶シフォン(
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