7.降谷さんの朋友。
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いもしてある」
公安な降谷さんや諸伏さんには情報規制を敷くことのできる場所、ってことなのかな。
「ええと、どこまで、話したんですか?」
それを知らずにあれこれ話し始めることはできない。
降谷さんはいったん青リンゴをかごに戻して、かばんから写真を一枚取り出し、オーバーテーブルに置いた。
「……わあ」
私は思わず呆けた声を出してしまう。
周りがズタズタに破壊し尽くされているのに、多少ヒビや血痕があるにしろ、一部が綺麗なままの防火扉の写真。
綺麗な範囲の境目は、結構綺麗に弧を描いている。
血痕の主が分かった気がします。きっと二人いるんでしょう。
「萩原を助けるためにこれをお前がやったんだということだけ。そもそも僕もきちんと知らないしな。説明してくれるんだろう? 汀」
笑顔が怖いですね?
「世間に対して、何が起きたかを押し切るのは大変だったんだぞ?」
わあすっごいにっこにこだあ。
怖いんですってそれ……!
諸伏さんのくすくす笑いが聞こえる。
「ゼロ、汀さんは昨日目が覚めたばかりなんだから、あんまり怯えさせてやるなよ」
「お前も、爆発音が聞こえた瞬間席を立って注目の的になったんだろう? 叫ばなかったのはさすがだな」
諸伏さんの笑顔が引きつった。う、うわあ、ごめんなさい。
私的な捜査って処罰があったりするんだろうか。
降谷さんが小さくため息をついて、青リンゴの皮むきを再開している。
「……爆弾っていうのはな、爆発して終わりじゃないんだ。救助が遅れていたら、焼死か圧死か窒息か一酸化炭素中毒かだ」
「!」
「ゼロがメチャクチャやって、倒れてる二人を見つけて、下の階まで運んでくれたんだよ」
諸伏さんの苦笑には、さっきより苦々しさが増していた。
「め、めちゃくちゃ……?」
「お前よりマシだからな。瓦礫を退けながら進んだだけなんだから」
「……ゼロさんは、非常階段を上ったんですか? そこからあっちの階段の方にいらしたとしたら……爆発は、どれくらい……」
「電気やガスとの連鎖もあってワンフロアほとんど吹き飛んだ。上の階が落ちてこなかったのが不思議なくらいにな」
「っ! ……そんな、中を」
吹き飛ぶ規模がかなり大きいのは原作で知っていた。それでも私は無力化を選ばなかった。
犯人の暴走が怖かったとはいえ爆発自体をとめなかったせいで、降谷さんまで危険に曝すことになったんだ。
「お前にそんな顔をされる筋合いはない。で? お前は一体何をやった? どうせまたあの妙なボールなんだろう?」
怖い怖いにこにこの笑顔で、小皿にうさぎ(青リンゴバージョン)を乗せる降谷さん。
ボー
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