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金木犀の許嫁
第三十六話 織田作之助の街その一

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               第三十六話  織田作之助の街 
 日曜日の朝早くだった、夜空は佐京と共に朝食を摂った、見れば佐京は既に一汗かいた様にすっきりしていた。夜空はその彼を見て言った。
「朝の鍛錬してたのね」
「それでシャワー浴びてきたよ」 
 佐京は夜空にすっきりした顔で答えた。
「今さっきね」
「そうしてきたのね」
「そうなんだ」
「だからすっきりしているのね」
「それで夜空さんも」
 佐京も夜空を見て言った。
「やっぱり」
「ええ、実は朝早く起きてね」
「俺がお風呂場入った時お風呂場濡れていたけれど」
「もうね」
「シャワー浴びて来てたんだ」
「そうだったの」
 このことを話した。
「私もね。それで朝ご飯作ってたの」
「そうだったんだ」
「デートだから」
 今日はというのだ。
「それでね」
「シャワー浴びて奇麗にしたんだ」
「髪の毛も洗ったわ」
 見ればシャンプーとリンスの香りもする。
「そうしたの」
「そうだったんだ」
「手早くだけれどね」 
 佐京に微笑んで話した。
「そうしたの」
「そうなんだね」
「それでね」 
 佐京に微笑んだままさらに話した。
「朝ご飯食べたら」
「デート行こうね」
「そうしましょう」
「行ってらっしゃい」
 笑顔でだ、一緒に朝食を食べている真昼が言ってきた。白華それに幸雄も一緒に席に着いて食べている。
「それでね」
「楽しんでくるのね」
「そうしてきてね」 
 こう言うのだった。
「これ以上はないまでにね」
「最高になのね」
「そう、最高にね」
 こう言っていいまにというのだ。
「楽しんできてね」
「そうしてきます」
 佐京も応えた。
「今日は」
「宜しくね」
「二人共頑張ってきて下さい」
 白華は二人に笑顔で言った。
「一生懸命に」
「頑張るの」
「はい、デートは勝負と聞いています」
 こう夜空に言うのだった。
「ですから」
「デートって勝負だったの」
「そうみたいです」
「そうだったのね」
 夜空は納豆ご飯を食べつつ知らなかったという様な顔で言った。
「デートって」
「何でも必死に戦う」
「そうしたものなのね」
「はい、そして」
 そうであってというのだ。
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