第一幕その六
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「この都ならではね」
「奇麗でね」
「とてもいいね」
「全くだよ」
「それでね」
かかしはさらに言いました。
「最初に来た時よりもね」
「奇麗になっているね」
「どんどんね」
エメラルドの都はというのです。
「そうなっているよ」
「昨日よりも今日はだね」
「さらに奇麗になっていて」
そうであってというのです。
「明日はね」
「もっとだね」
「奇麗になるよ」
「どんどん奇麗になるね」
「そしてその果てはね」
奇麗になるそれはというのです。
「ないんだ」
「ずっとだね」
「それこそ際限なくね」
「奇麗になるんだね」
「この都それにオズの国はね」
「オズの国全体がだね」
「僕達がドロシーと出会った時よりもね」
かかしはここでもでした、ドロシーと出会って最初の魔法使いと会って彼女がカンサスに帰るまでのことを思い出しながら言いました。
「ずっとだよ」
「奇麗になっているんだね」
「そうだよ、だからね」
それでというのです。
「これからもだよ」
「どんどんだね」
「奇麗になってね」
そうしてというのです。
「色々なものがある」
「素敵な国になるんだね」
「外の世界も随分変わったけれど」
このことはかかし達も聞いて知っています。
「オズの国はもっとだよ」
「変わってるね」
「そう、そしてね」
そうしてというのです。
「僕達も幸せになるんだ」
「オズの国が奇麗になっていくから」
「素晴らしい国になってね」
それでというのです。
「そうだからね」
「僕達も幸せになるんだ」
「そうだよ、いいことだね」
「オズの国は科学だけじゃないからね」
樵もジャックに言います。
「外の世界にあるのは科学だけだけれど」
「魔法もあるね」
「そう、魔法にね」
それにというのです。
「今は錬金術や超能力、仙術に陰陽道もね」
「あるね」
「だからね」
「今のオズの国は」
「僕達がドロシーと出会った時よりも遥かにだよ」
「いい国になっているね」
「色々な人も来てくれているしね」
「そう、実はね」
ここでドロシーが三人に言いました。
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