第一幕その三
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「宮殿にね」
「そうするんだ」
「そう、そしてね」
そうしてというのです。
「ドロシーに会うんだ」
「そうするんだね」
「そうするけれど」
樵もジャックに言います。
「君は今暇かな」
「特に予定はないよ」
ジャックは樵に答えました。
「今の僕はね」
「そうなんだね」
「二人が都に行くなら」
それならというのでした。
「どうしようかな」
「それじゃあね」
そのお話を聞いてです、かかしはジャックに言いました。
「僕達と一緒にどうかな」
「都に行くんだね」
「うん、君も時間あるね」
「本当に暫くはね」
「予定がないね」
「そうなんだ」
「だったらね」
それならというのです。
「一緒に都に。どうかな」
「君さえよかったらね」
樵もジャックに言います。
「都に行かないかい?」
「いいんだ」
そのお話を聞いてです、ジャックは驚いた感じになって言いました。
「僕も一緒でも」
「いいよ、むしろ一緒に来てくれたら」
「その分賑やかになるからね」
「来てくれるかな」
「都に行かないかい?」
「うん、そう言ってくれるなら」
それならとです、ジャックは笑顔で頷きました。そうしてでした。
三人で都に行くことになりました、ウィンキーの樵のお城から都に向かいました。ただそこでなのでした。
ふとです、かかしは二人に黄色い煉瓦の道を進みながらこんなことを言いました。道の左右にはウィンキーの黄色の草原が広がっています。
「ナターシャ達も来ているよ」
「あの子達もだね」
「そうらしいよ、今ドロシーにスマートフォンでドロシーに連絡したら」
そうしたらというのです。
「今そちらに向かっているってね」
「そうしたらだね」
「ドロシーにだね」
「そう返事が来たんだ」
「あの子達もオズの国に来てるって」
「五人がね」
「あの子達はいつも面白い時に来るね」
笑顔で、です。樵は言いました。
「ここぞというか」
「何か楽しいことがある」
「その時に来るね」
「いつもね」
「運がいいというか」
「オズの国に相応しい子達だね」
「そうだね、じゃあね」
樵はとても楽しそうに言いました。
「あの子達とも会おう」
「そのことを楽しみにしながらね」
「都に向かおうね」
「そうしようね」
「さて、僕達はね」
ジャックもそのお話を聞いて楽しそうに言いました。
「ナターシャ達に会ったらね」
「そのことも楽しみだね」
「何をして遊ぼうかな」
「そのことも楽しみだね」
「とてもね」
笑顔で言うのでした。
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