第一幕その二
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「皆どうなっていたかわからないね」
「そうなんだよ」
かかしはジャックにもお話しました。
「まさにね」
「かかしさんも樵さんも」
「臆病ライオン君もでね」
「他の皆もだね」
「ドロシーがオズの国に来てくれて」
そうしてというのです。
「出会ってね」
「運命が変わったね」
「凄くよくね」
「そうなったね」
「そしてオズの国自体もね」
「変わったね」
「凄くよくね」
オズの国もというのです。
「変わったよ」
「その通りだね」
「ドロシーは不思議な娘だよ」
また樵が言いました。
「本当にね」
「あの娘が動くとね」
「必ず何かが起こってね」
かかしに笑顔でお話します。
「そして凄くいいことになるよ」
「そうだね」
「天使じゃないけれど」
「天使の様に幸せをもたらしてくれるね」
「あの娘はね」
まさにというのです。
「そうした娘だよ」
「僕達にもオズの国にもね」
「そうしてくれる娘だよ」
「ドロシーそれにオズマだね」
ジャックはオズの国の国家元首である彼女のこともお話に出しました。他ならぬ自分をこの世に送り出してくれた彼女のことを。
「あの娘もね」
「そう、二人共だよ」
「オズの国に必要な娘達だよ」
かかしも樵もその通りだと答えます。
「動けば何かが起こって」
「幸せなことになるよ」
「不思議だね、二人共」
ジャックはまた言いました。
「そうなるから」
「オズの国はお伽の国でね」
それでと言うかかしでした。
「不思議なことはいつもね」
「沢山起こるね」
「外の世界では絶対にないことがね」
まさにというのです。
「普通に起こるよ」
「そうした世界だね」
「そして特にね」
「ドロシーはだね」
「オズマ姫もでね」
「動くと何かが起こって」
「幸せなことになるからね」
だからだというのです。
「本当に不思議な娘だよ」
「かかしさんや樵さんを救い出してくれたし」
「あの娘がいてこそね」
まさにというのです。
「今の僕達があって」
「オズの国もだね」
「そうだよ、それで明日ね」
「明日?」
「僕と樵君はエメラルドの都に行くんだ」
ドロシーのいるその国にというのです。
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