第一幕その一
[2]次話
新オズのかかし
第一幕 かかしの故郷
かかしはこの時ブリキの樵のブリキのお城で樵それにカボチャ頭のジャックと一緒にいておしゃべりを楽しんでいました。
その中で、です。かかしはこんなことを言いました。三人でお庭のブリキの席に座ってブリキの噴水や造花に囲まれています。
「思えば遠くに来たね」
「ドロシーに会ってからね」
樵はかかしに笑顔で応えました。
「そうだね」
「うん、思えばね」
「僕達は最初マンチキンにいてね」
「そこでドロシーと出会ってね」
「それぞれ救われてね」
「僕はずっと畑にいてね」
その頃のことを思い出しながらです、かかしは笑顔で言いました。
「立ったままで」
「そのままだね」
「何時まで畑にいるのか」
「他の場所に行きたい」
「そう考えていてね」
そしてというのです。
「そこにだよ」
「ドロシーが来て」
「そしてね」
そうしてというのです。
「畑から出してもらってね」
「それでだったね」
「一緒にエメラルドの都まで行こうってなって」
「その次に僕だったよ」
樵はその時のことを思い出して笑顔で言いました。
「身体が錆びてね」
「動けなくなっていて」
「ずっと木を切るところで止まっていたけれど」
そうした状態だったけれどというのです。
「そこにね」
「ドロシーが来てね」
「油をさしてくれてね」
錆びた間接の部分にです。
「そうしてね」
「僕と一緒にね」
「エメラルドの都に行くことにして」
「その後臆病ライオン君とも会って」
「皆で行ったね」
「そしてそこから」
かかしはまさにと言いました。
「色々なことがあって」
「遠くに来たものだね」
「今はウィンキーの国にいて」
「僕は皇帝でね」
「僕はオズの国の相談役だよ」
「そうだね」
「脳がないから知恵がないと思っていたら」
かかし自身はです。
「それがね」
「考える能力は備わっていてね」
「しかもかなりのもので」
「君はオズの国一の知恵者だよ」
「そう言ってもらえる様になっているよ」
「そうだね」
「時々冒険にも出てるしね」
「今だってね」
「ドロシーと出会って」
そうしてというのです。
「どれだけのことがあったか」
「ドロシーは僕達の幸せの導き手だね」
「全くだよ」
「若しドロシーがオズの国に来なかったら」
ジャックもここで言いました。
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