第51話
[8/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
た場所から感じる痛みを感じながら立ち上がって疲れた表情で呟いたメルキオルの言葉に続くようにジェラールは不敵な笑みを浮かべながらロイド達を見つめて指摘した。
「そ、そういえば…………」
「ギャスパー社長を逮捕した時も、彼らは3日前の時点で導力シーシャによる薬物汚染を掴んでいたと仰っていましたね。」
ジェラールの言葉を聞いてあることを思い出したフェリとリゼットはロイド達を見つめた。
「ええ。だからこそ、3日前薬物汚染が判明した時点で帝都の仲間達に事が起きる前に予め”解毒薬”の開発・量産を頼んでいたのよ。」
「帝都の仲間達――――――”初代特務支援課”メンバーでもあり、今は帝都の”工匠特区”の中心人物でもある”匠王”の娘達であるディオン三姉妹か。――――――確かに”グノーシス”の解毒薬をも開発したディオン三姉妹なら今回の件の薬物汚染に対する解毒薬を開発できてもおかしくはないが…………」
「あの…………そんなにも早く薬物汚染に気づいていたのなら、現地の警察の方達にも説明をすればもっと早く導力シーシャによる薬物汚染を抑えることで、被害を抑えられたのでは…………?」
ルファディエルの説明を聞いて心当たりを思い出したヴァンはある疑問点に気づいて真剣な表情を浮かべ、ヴァン同様ある疑問点に気づいていたアニエスはそれを口にした。
「俺達も最初はそのつもりだったさ…………だけど、サルバッドでの調査の件で”本国”から何かわかったら現地警察に相談するより先に”本国側”と相談して欲しいという要請が予めあって”本国”――――――南カルバード州総督であるサフィナ総督閣下に連絡したら、『サルバッド警察に導力シーシャによる薬物汚染を知らせるタイミングは早くても映画祭の前日の夕方にしてください』という”指示”があったから、俺達はその”指示”に従わざるをえなかったんだ…………」
「ええっ!?そ、そんなにも早いタイミングでサルバッドで薬物汚染が広がっている事を把握していながら、どうして…………」
アニエスの疑問に対して疲れた表情で答えたロイドの話を聞いて驚愕の事実を知ったその場にいる多くの者たちが驚いている中フェリは困惑の声を上げた後疑問を口にした。
「理由は”薬物汚染の黒幕”――――――”アルマータ”がサルバッドでの計画もしくは実験の失敗を悟って撤退させない為――――――つまり、『敢えてアルマータの計画通りに事を進める事で、姿を現したアルマータの幹部クラスの捕縛や討伐する為』とサフィナ総督は言っていたわ。――――――だけど、それは”表向きの理由”でラングポートでの”黒月”の”長老”達の件のように”サルバッドでのアルマータの計画を利用したメンフィル帝国の思惑が真の理由”だと私は推測しているわ。」
「ほう……
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ