第51話
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に集まる――――――元々”そういう代物”のようだからな。」
「え――――――」
(”いずれ正当な所有者の元に集まる事が運命付けられている”…………今までの事を考えれば、”正当な所有者”はアニエスと考えられますが…………)
決意の表情でジェラールを見つめて答えたアニエスだったがジェラールが口にした意外な答えに呆けた声を出し、メイヴィスレインはゲネシスに視線を向けた後真剣な表情でアニエスを見つめた。
「…………どうやら色々ご存じのようじゃねえか?」
「フフ、ほんの一部ではあるがな。――――――さて、こちらとしては成果を確認できた時点で目的は達成している。このまま退いてもいいんだが…………」
ヴァンの指摘に答えたジェラールが指を鳴らすと別室からシェリド公太子とナージェが現れた。
「なっ…………!?」
「シェ、シェリド殿下…………?」
「ナージェ嬢も――――――何とか逃れたんじゃあ…………!?」
二人の登場にグリムキャッツは驚き、ニナとゴッチ監督はそれぞれ困惑していた。
「っ…………」
「…………ヴァン君たち…………”すまない”。」
ナージェと共に疲弊している様子のシェリド公太子が謝罪の言葉を口にした瞬間二人は黄金のオーラを纏い始めた。
「!まさか…………!」
「殿下たちにもあの薬物の成分を…………!?」
「あはは、正解!ウェルカムドリンクにほんの数滴ね♪」
二人の状態を見てすぐに状況を察したヴァンは血相を変え、驚きの声を上げたアニエスの言葉にメルキオルは笑いながら答えた。
「これが最後の余興だ。あの踊り手たちに負けないくらい存分に愉しませてもらおうか?」
「っ…………おおおおおおおっ…………!!」
「ぐうううううっ…………!!」
ジェラールが光を放ち続けるゲネシスを掲げるとシェリド公太子とナージェはそれぞれ咆哮や呻き声を上げた。
「さぁさ、お立合い――――――目くるめく祭りのトリを飾るのは、熱砂の国の公太子とその忠実なる僕挑みたるは旧首都の裏解決屋と二大国の合同捜査隊――――――果たしてその運命やいかに♪」
メルキオルはわざとらしく両手を広げて戦闘の開始を告げ
「お、黄金の闘気…………!」
「ヤベえな、こりゃ…………!」
「霊圧上昇――――――砂岩窟の時とは比較にならないでしょう!」
「み、皆さん!?」
「ど、どうするつもりじゃあ!?」
フェリやアーロン、リゼットは黄金のオーラを纏っている二人を警戒し、状況を目にしたニナとゴッチ監督は思わず声を上げた。
「こうなりゃ是非もねぇ…………無力化させてもらいますよ!」
「大切なスポンサーだからこそ何とか目覚め
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