第51話
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の口ぶりだと、どうやらギャスパー社長を逮捕したあの時にもアルマータのボスと幹部は近くに潜んで様子をうかがっていたようね。」
ヴァンの指摘に対して答えたジェラールはロイド達に視線を向けて不敵な笑みを浮かべ、ジェラールの話を聞いてあることを察したフェリは真剣な表情を浮かべ、リゼットとマルティーナはそれぞれ推測を口にした。
「…………てめえ…………」
「…………なるほどな。色々ありそうだがお前らの主目的は要するに”実験”だったってワケか。その装置と、ドラッグを組み合わせてどれだけのことを引き起こせるかの。」
「あ…………」
自分達と対峙して余裕の様子で語るジェラールをアーロンが睨んでいる中、ヴァンは自身が推測したジェラール達の目的を口にし、ヴァンの推測を聞いたフェリは呆けた声を出してジェラールの手にあるゲネシスを見つめた。
「クレイユやラングポートでもそんなことを言ってましたが…………今のこの状況――――――”手段”ではなく、そのものが”目的”だったんですね?」
「フフ…………正解だ。”嗜好品”を絡めた新たな流通ルートに”遺産”を介した人工的な暴動発生。どのデータも今後の展開に”それなりに”有意義ではあるだろう。あの”仮面”は一回限りだがああいう使い方ならば惜しくはない。よくやったな――――――メルキオル。」
「ありがと、ボス♪人の弱みや昏い部分に取り憑いて”力”の代行者として傀儡化する――――――一年半前にヘイムダルに探りを入れて”予備”を盗んだ甲斐があったよ♪」
「なっ!?”ヘイムダル決起”の時点から裏で動いていたのか!?」
「”予備”の存在の可能性は見落としていましたね…………」
「ええ…………未来演算を絡めてあれだけ周到に練られた事件だったのだから、”元凶”が何らかの”イレギュラー”に対する”予備”も用意していて当然だったでしょうからね。」
アニエスの問いかけに答えたジェラールは説明を続けた後メルキオルを誉め、ジェラールに褒められたメルキオルは微笑んだ後ジェラールの代わりに説明を続け、メルキオルの説明を聞いて驚愕の事実を知ったロイドは驚きの声を上げ、複雑そうな表情を浮かべたリーシャの言葉にルファディエルは真剣な表情を浮かべながら頷いて答えた。
「…………脅威度SS+に格上げが必要そうですね…………」
(そうか――――――”彼女”達が関わったっていう。)
リゼットがジェラール達に対する警戒心を高めている中グリムキャッツはリーシャ達に視線を向けた後考え込んでいた。
「…………これ以上こんなことを続けさせるわけにはいきません。その”ゲネシス”―――――何としても手放してもらいます…………!」
「ああ、別にそれは構わんぞ?いずれ正当な所有者の元
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