第51話
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い表情で呟いた。
「いえ、その懸念に対してもメンフィル帝国は一応対策は取っていたそうよ?”暴動”が起こって”死者”が出かねない事態にまで悪化した時は、サルバッドに潜ませているメンフィルの諜報関係者達が薬物汚染者達に麻酔弾を打ち込んで暴動を抑えるように指示していたと聞いているわ。」
「薬物汚染者達に麻酔弾を…………」
「そんなことになれば、パレードが滅茶苦茶になるじゃろうがぁっ!?」
「いや、既に今の時点で滅茶苦茶になっているわよ!?」
ルファディエルの説明を聞いたニナが複雑そうな表情を浮かべている中声を上げて文句を言ったゴッチ監督にグリムキャッツは疲れた表情で指摘した。
「わざわざ説明ありがと♪いや〜、それにしても煌都での”黒月”の時と違って、まさかアルマータ(ぼくたち)がメンフィルの想定通りに利用されるとは思いもしなかったねぇ、ボス?」
「ああ。それに今までの”実験”と違い、”前座”として世にアルマータ(おれたち)の”恐怖”を体現する者まで奪われたことも気に食わんな。――――――ならば、アルマータ(おれたち)を利用したメンフィルへの意趣返しの意味も込めてその帳尻を合わせねばならんな?」
一方メルキオルはルファディエルの説明に拍手をしてお礼を言った後意味ありげな笑みを浮かべてジェラールに問いかけ、問いかけられたジェラールは気を失って倒れているシェリド公太子とナージェに視線を向けた。
「まさか――――――」
「アンタ達、正気!?殿下達に危害を加えたら間違いなくサルバッド公国――――――”一国が本気でアルマータ(あんたたち)を抹殺するために動くわよ!?”」
シェリド公太子達に視線を向けたジェラールを見てジェラールが何をしようとしていることを察したリゼットは真剣な表情を浮かべ、グリムキャッツは信じられない表情でジェラール達に警告した。
「アハハハハッ!既に二大国がアルマータ(ぼくたち)を本気で潰すために”エースキラー”を結成したんだから、一国を敵に回すなんて今更だよ!」
「ましてやサルバッドのような”小国”等、”俺達の脅威にすらならない!”」
グリムキャッツの警告に対してメルキオルは笑いながら軽く流し、ジェラールは不敵な笑みを浮かべながらシェリド公太子達に襲い掛かり
「クソッタレ…………!」
「させませんっ!」
「奴を止めるぞ!」
「フフ、それは僕の台詞だよ♪」
ジェラールの行動を見たアーロンやフェリ、ヴァンはそれぞれジェラールに攻撃をしてジェラールの行動を止めようとしたがメルキオルが放った爆弾によって妨害され、ジェラールへの攻撃が妨害された。
「貴様の”死”を持って、想定外となったこの祭りの”幕切れ”にさせてもら
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