第51話
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ード州の独立疑惑がかけられている現北カルバード総督――――――ロイ・グラムハート総督か。」
「ぇ――――――」
ガルシアの指摘に対してアニエスに一瞬視線を向けた後重々しい口調で答えたヴァンの答えを聞いたその場にいる多くの者たちが血相を変えて驚いている中アニエスは呆けた声を出した。
「ええっ!?ど、どうして北カルバード州の総督がメンフィル帝国もそうですがクロスベル帝国からそんな疑惑が…………」
「………グラムハート総督は先ほどヴァン様も仰ったように南カルバード州と違い、”中央”からの干渉を抑え続けていることに加えて”中央”に莫大な援助金まで援助させたとの事ですから、それらの件を考えますと恐らく”中央”のグラムハート総督に対する印象は決して良いものではないかと。」
「おまけに南カルバードとノーザンブリアの総督はいずれもメンフィル帝国の皇家の連中で、”現代のゼムリアの大英雄”と名高いエレボニア総督である”灰の剣聖”も数多くいる婚約者の中にメンフィル皇家もそうだがクロスベル皇家との繋がりがある人物もいることに加えてそもそも”灰の剣聖”は3年前の大戦での活躍の件で両帝国からの絶大な信頼があるし、東ラマール総督にしてクロスベル帝国のもう一人の総督でもあるカイエン総督はクロスベル双皇帝の片翼――――――”簒奪王”ヴァイスハイト皇帝の第一側妃――――――つまり、クロスベル皇家の一員だからな。元々”中央”や”本国”からの印象は良いものではないことに加えて他の総督連中と違って”皇家や中央政府の身内”でもなく”中央”からの干渉を抑え続けている――――――つまり、中央に逆らい続けているグラムハート総督は、連合から北カルバードの独立を目論んでいる事を疑われちまっているかもしれないって事だろうな。」
「そしてサルバッド公国は”カルバードが共和国だった頃からの友好国”で、カルバードが両帝国に併合された後も旧共和国大統領でもあり、前北カルバード総督でもあられたロックスミス総督の頃から今まで北カルバード州との友好関係を保ち続けていますから、もしかしたら北カルバードが独立騒動を起こした時にサルバッド公国が北カルバードの独立の支持や協力をする疑惑がメンフィル・クロスベル連合からかけられていた為、罠に嵌められたのかもしれませんね…………」
「そいつは…………」
「そ…………ん…………な…………」
「アニエス…………?(今のアニエスから感じる感情は…………――――――!まさかヴァン達にも語っていないアニエスの父は…………)」
フェリの疑問に対してリゼットとヴァンが答えた後リーシャが複雑そうな表情で更なる推測を口にし、リゼット達の話を聞いたアーロンが真剣な表情を浮かべている中表情を青褪めさせて震えているアニエスが気になったメイヴィスレインはア
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