第51話
[2/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
………」
コートの男に指摘されたヴァンはコートの男が纏う只者ではない気配に思わず唇を?み締めた。
「フフ――――――ごめんよ、ボス♪」
「…………!」
「……おい、まさか…………」
「あ、あの人が…………」
「まさか今回はボス直々に動いていたとはね…………」
メルキオルがコートの男に向けた驚愕の呼び方にアニエスは目を見開き、アーロンとフェリは驚きの表情を浮かべ、ルファディエルは真剣な表情で呟き、ラヴィと視線を交わして頷いたイセリアは後ろのポケットに入れていた小型のカメラでコートの男に気づかれないように男の写真を撮った。
「”アルマータ”を仕切っているジェラール・ダンテスという。裏解決屋にエースキラー――――――だったか?裏解決屋の方は初めましてという気はしないな。これまでの縁もある――――――良ければ一緒に観ていくといい。」
コートの男――――――アルマータ首領であるジェラールは名乗った後ヴァン達に視線を向けて不敵な笑みを浮かべた。
「………ハッ、見届けはするが一緒にっつーのは遠慮しておくぜ。あの子たちの頑張りにケチがついちまいそうだからな。」
「フフ、それは残念だ。」
「”アルマータ”の首領――――――脅威度SSクラスの危険人物ですか。これまでの縁はともかく――――――確かに”この地でも”初めてではありませんね?」
「…………なに…………」
「…………!も、もしかして…………」
「言われてみれば、カジノでディンゴさんを呼びに来た従業員とそっくりね…………」
リゼットの指摘にアーロンが驚いている中心当たりを思い出したアニエスは驚きの表情を浮かべ、ユエファは真剣な表情でカジノでディンゴを呼びに来た従業員を思い返しながらジェラールを見つめた。
「…………構成員や半グレの影はねぇ、なんてのはとんだ見込み違いか。まさかアタマ自らが”最初から”潜伏してたとはな。」
「なに、効率の問題だ。これでも”現場主義”なんでな。用済みの駒と陣地の廃棄に、”鍵”と”商品”の試験運用も含めて。そういう意味では”本来は用済みの駒の恐怖と死をもって今回の祭りの開幕”にする予定だったにも関わらず、お前たち”エースキラー”に出し抜かれた上、俺達の介入を想定した上での罠まで張っていた為、本来の予定を変えざるを得なかったのだから、さすがは中央と本国が結成しA(おれたち)を抹殺する為の精鋭部隊と言った所か。」
「ほ、”本来は用済みの駒の恐怖と死をもって今回の祭りの開幕”にする予定だった”ってまさか…………」
「エースキラー(かれら)による先回りがなければ、ギャスパー社長はアルマータによって”口封じ”されていたのでしょうね。」
「しかもあ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ