八十九 英雄誕生
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、笑顔で喜び、太陽に届かんとばかりに空へ胴上げする。
太陽よりも明るい笑顔を溢れさせる波風ナルを、遠く離れた木陰から眩しげに見つめていた彼は、そっと祝いの言葉を口にした。
「――――おめでとう」
里の英雄の誕生を心の底から祝うその言葉を聞いていたのは、彼の周囲を飛び交う黒白の蝶だけだった。
「おめでとう、ナル…」
里全体が見下ろせる木の枝に腰掛け、木ノ葉の里人に認められた英雄を微笑ましげに見下ろす。
英雄と同じ金の髪がキラキラと、青く澄んだ空の向こうへ溶けるように靡いた。
「……これで心置きなく、」
そうしてナルトは英雄の誕生を祝ったその口で、朗らかに言い放った。
「――――おまえの敵になれるよ」
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