第百四十三話 豆腐を食べてその十四
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「理事長さん達が信者さんの教会にお世話になっていた」
「天理教もな」
「あの人ね」
「あの人は兎に角評判が悪いけれどな」
「お仕事しなくて図々しくて尊大で恩知らずでっていう」
「文句ばかりで無神経絵思いやりがなくてな」
「そんな人よね、学園でも有名だから」
一華は眉を顰めさせて述べた。
「あの人は」
「それであの人はな」
「そんなこともしていたのね」
「そうだったんだ」
「最低な人とは聞いてたけれど」
一華は眉をさらに顰めさせて話を続けた。
「尚更ね」
「最低だと思ったな」
「何考えてるのよってね」
その様にというのだ。
「思う位にね」
「酷いな」
「ええ」
まさにというのだ。
「酷過ぎるでしょ」
「そんな人になったら」
母もその人のことから話した、見れば母も眉を顰めさせている。そのうえで娘に対して言うのだった。
「幸せになんてね」
「なれないわね」
「誰からも匙を投げられて」
そうなってというのだ。
「幸せにはね」
「なれないわね」
「だからね」
そうであるからだというのだ。
「本当にね」
「幸せになれないのね」
「この人は有名で」
そうであってというのだ。
「八条グループの中ではね」
「理事長さんの一族の人達が信者さんの教会におられたから」
「八条家の人達のね」
「八条グループを経営している」
世界的な企業グループであり八条学園もその中にあるのだ。
「あの人達が信者さんの教会にいて」
「それでグループ全体でよ」
「悪い意味で有名なのね」
「どうしようもない人ってね」
「天理教の教会でお世話になって天理教の悪口ばかり言ってたのよね」
「そうだったのよ」
その通りだというのだ。
「教会の仕組みがどうとかね」
「そんなこと言って」
「それで自分は何もしない」
「そんな人で」
「自分だけでね」
頭の中にあるのはというのだ。
「他の人に何かするとか」
「なくて」
「考え自体が毛頭なくてよ」
そうであってというのだ。
「それでね」
「そんなこともして」
「評判が悪いのよ」
「いいこと言う人いないわね」
一華はこうも言った。
「あの人については」
「本当にそうね」
「学校でもね」
「グループの会社の人達の間でもよ」
「この団地でもよね」
「あまりにもだったから」
その行いがというのだ。
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