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星河の覇皇
第八十七部第二章 膠着状態に入りその六十六

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「大国であること自体が国防ですから」
「国力と人口、技術こそ最大のそれですから」
「ここは是非です」
「巨大であり続けるべきですね」
「これまでもそうでしたし」
「これからもまた」
 こうした話をした、そしてだった。 
 その話の中でだ、彼等は連合軍のレーションをさらに食べていった。そして食べ終えてからだった。
 食後のガム、レーションについている中に消毒の酵素も入ったそれを口にして噛みながらまた話をした。
「ガムもいいですね」
「ええ、こうして噛んでです」
「歯を磨きます」
「口の中を奇麗にします」
「ガムが歯垢や食べカスを取ってくれます」
「しかもこのガムには消毒の酵素も入っています」
「噛むこと自体が歯磨きです」
 そうなっているというのだ。
「虫歯や歯槽膿漏を防いでもくれます」
「戦うからには健康でないと」
「そこには口のことも含まれます」
「虫歯になりますと」 
 それこそというのだ。
「満足に戦えません」
「痛みで集中力も落ちますし」
「かつ力も出せません」
 痛みで歯を噛み締めて踏ん張ったり力を込めることが出来ないでだ。
「そうなりますから」
「だからです」
「虫歯は論外です」
「なってはなりません」
「歯周病や歯槽膿漏も同じです」
「まずは健康であることです」
「これが第一ですから」
 それ故にというのだ。
「こうしてです」
「食後は歯磨きも重要で」
「ガムがそれをしてくれます」
「オキシロートルガムです」
 その口の中を清潔にするガムがというのだ。
「連合軍のレーションには必ずついています」
「そうして口の健康にも考慮しています」
「これがいいです」
「まさに連合です」
「細かいところまで考えています」
「常に」
「ですが」
 それでもというのだ。
「連合ではそうであっても」
「サハラは違います」
「レーションにガムもないですね」
「食文化の違いと思いますが」
「サハラではガムに馴染みが薄いので」
「そのせいだと思いますが」 
 それでもというのだ。
「それがです」
「どうしても気になりますね」
「我々としては」
「歯の健康も本当に大事です」
「食後口の中を清潔に出来ないことは」
「このことも気になります」
 どうしてもというのだ。
「まことに」
「ガムは重要です」
「それは事実です」
 歯磨き、口の中を清潔にするという視点からだ。そこまで口の中のことは重要という考えであるのだ。
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