第八十三話 回廊ひのきしんその十五
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「させてもらう人もいるのよ」
「早いですね、それはまた」
新一君も聞いて驚くことでした。
「四時半なんて僕寝てますよ」
「そうよね、普通は」
「昔天理高校の寮も早かったそうですが」
「そうみたいね、昔は」
私もこのことは聞いています。
「四時半起きとかね」
「そこは宗教関係らしいですね」
「うちも朝早いしね」
実家の方もです。
「修養科のあ神殿掃除ひのきしんは三時半だしね」
「それはまた早いですね」
「そうね、ただね」
私は新一君にさらにお話しました。
「禅宗はもと凄いから」
「仏教ですね」
「そう、そっちはそもそもあまり寝ないの」
仏教では欲を戒めていて睡眠欲もそうなのであまり寝ないそうです、それも修行のうちみたいです。
「四時間位でね」
「一日にですか」
「それでお寺の修行中でもそうで」
そう聞いています。
「その内容によっては十一時半に寝て二時半に起きるそうよ」
「真夜中じゃないですか」
「それで修行するのよ」
「それは凄いですね」
「おみちは寝る時間については言わないから」
全くです。
「そこは安心してね」
「そのことは嬉しいですね、僕よく寝る方なんで」
「何時間位寝るの?」
「八時間位寝る時もあります」
「普通位じゃないかしら」
私が思うにです。
「それ位だと」
「そうですかね」
「ええ、先輩はどう思いますか?」
ここで長池先輩に尋ねました。
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