第三十二話 仕切り直しその一
[8]前話 [2]次話
第三十二話 仕切り直し
その話を鳥から聞いてだ、ギルは言った。
「そうか、厄介者達が消えてだ」
「よかったな」
「うむ」
まさにというのだった。
「俺達にしてもな」
「本当に碌でもない連中でな」
「俺達にとっても敵だった」
「だからな」
それ故にというのだ。
「戦隊の連中に倒されてよかった」
「全くだな、あと連中どうもな」
鳥はここでこうも言った。
「異次元の絶対に出られないな」
「そうした場所にか」
「魂が送り込まれたみたいでな」
そうなってというのだ。
「ちょっとやそっと以上のことじゃ出られないぜ」
「そうなのだな」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「安心していいぜ」
「わかった、それは何よりだ」
ギルは鳥のその話を聞いて笑顔になって応えた、自身の母艦のロビーの中で仲間達と共にくつろぎながら鳥の話を聞いている。そのうえでのことだ。
「あんな連中は二度と出て来るな」
「全くだ、しかしだ」
カオスはギルの言葉に頷きつつ鳥自身の止まる場所にいる彼に顔を向けて問うた。
「何故そのことを知っている?」
「ダグデド達が出られなくなったことをか」
「そうだ、何故知っている」
「ああ、たまたま聞いたんだよ」
鳥はこう答えた。
「それでだよ」
「だからか」
「ああ、それでな」
その為にというのだ。
「今あんた達に話してるんだよ」
「たまたまか」
「あちこち飛んでると色々話を聞いてな」
それでというのだ。
「その話もだよ」
「聞いたか」
「そうだよ」
「言うなら噂か」
「噂でもな」
それでもというのだ。
「確かに聞いたからな」
「信用していいか」
「若し本当だったらすぐにな」
「奴等のことだから出て来てだな」
「死んでないぞって見せ付けて来るだろ」
「そうだな」
カオスも確かにと頷いた。
「あの者達はな」
「そうした連中だな」
「うむ」
その通りだというのだ。
「まsないな」
「そうだろ、だからな」
「この話は信じていいな」
「そうだよ、悪意しかない奴なんてな」
鳥はこうも言った。
「害なんだよ」
「その通りだな」
ネロは鳥のその言葉に頷いた。
「そうした者達はな」
「そうだろ、誰にとっても害にしかならないだろ」
「全く以てな」
「だからな」
それでというのだ。
「あんた達にとってもよかったな」
「あの連中がいなくなってな」
「そうだよな」
「全くだ」
鳥に確かな声で答えた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ