第二章
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「見ていて楽しいよ」
「家族になりましたね」
「うん、この通りね」
「それは何よりです」
「スキはずっと皆と一緒だよ」
「そう言って下さって何よりです、小さくても」
「言ったね、人間にも体格の違いがあって」
オウギュストはここでもこう言うのだった。
「猫もそうだしね」
「構わないですね」
「全くね」
こう言うのだった、そして彼は家の家族と共にスキと幸せに過ごしていった。
その話を聞いてだ、シアトルでエンジニアをしているエレン=カロッツォ金髪碧眼で長身の彼女は友人に自宅で話した。
「そう、小さくてもね」
「いいのよね」
「全くね、この子もね」
「ニャア」
部屋にいる雄猫を見て話した、黒い毛で首と足首が白い。
「小さいしね」
「その子は成長ホルモンがなくて」
「小さいの」
「そうよね」
「ええ、けれどフランシスはね」
猫の名前も出した。
「見ての通りね」
「元気ね」
「ええ、兄弟と比べてね」
「ニャア」
「ウニャア」
「ミャウ」
雄の黒猫と雌の白猫、雌の三毛猫が来てだった。
フランシスと遊びだした、見ればフランシスは彼等と全く違わない。
「黒の子がルイ、白の娘がマルゴ、三毛の娘がカトリーヌでね」
「皆仲良しね」
「フランシスは小さいだけでね」
「普通に動いているわね」
「そう、ただね」
「小柄なだけね」
「子猫位の大きさでも」
それでもというのだ。
「全くね」
「変わらないわね」
「他の子達とね、小さくてもね」
「他の子達と変わらない」
「今お話したオウギュストさんと私はね」
「同じ考えね」
「そうだと思うわ、だからね」
それでというのだ。
「私もこれからもね」
「フランシスと一緒にいるわね」
「ええ、ずっといるわ」
こう友人に言うのだった。
「家族としてね」
「そうね、家族ならね」
「一緒にいるわ」
笑顔で言ってそうしてだった。
実際に一緒にいるのだった、そして自分のところに来たフランシスを他の子達と同じく愛し気に撫でたのだった。
身体が小さいのが何だ 完
2024・9・24
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