暁 〜小説投稿サイト〜
孫悟空は朱に染める
ガッツと豊久と玲奈とローマとモンゴル
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 西暦20XX年……地球は核の炎に包まれた。

 ありとあらゆる生命体が絶滅したかに見えた……だが、人類は死滅していなかったのだ。

 地球は暴力が支配する無法の荒野と化す。

 ……

 日本は関東平野にて。

「いや〜〜……殺ってるな〜〜?……」

 この物語の主人公たる男。孫悟空。ドラゴンボールの世界からの来訪者である。

 彼は舞空術や瞬間移動能力を持っているが、戯れにバイクを乗り回している。一応、元の世界で自動車の他にバイクの運転免許証は取っているが、この無法の荒野では免許もへったくれもありはしないだろう。

 彼が睨む先では……殺戮が繰り広げられていた。

 暴漢「ジード一味」による虐殺だ。

 彼等はバイクや馬を乗り回し、槍、剣、斧、棍棒、刀、弓矢にて殺戮を繰り替えす。使われている火器も近世や19世紀レベルのモノだ。

「ヒャハハハハハハハ!!」

「男は全殺しだ!! 女子供は犯した後に売り払っちめェ!!!」

 と、そこへ……悟空が駆けつける。

「オイ……楽しそうだな? オラも混ぜてくんろ」

「……あ? 何だ……テメェは。とんがりコーンみてぇな髪型しやがって」

 悟空をとんがりコーン頭と罵る暴漢。

「この時代にとんがりコーンなんてまだあったのか。まぁ、良い」 

「界王拳」

 身体能力を底上げする界王拳を発動した悟空。圧倒的な身体能力で敵兵の脳天を拳にて砕き割る。

「へべらッ!」

 脳漿が飛び散る。続けて悟空は貫手にて暴漢の脊椎を抉り出す。

「何て速さだ……強いな」

「まだまだお楽しみはこれからだ」

「ベルセルク・ガッツ」
 
 何と……ベルセルクの世界の狂戦士たる大男。黒い剣士。ガッツへと変身したのだ……孫悟空は。

「何ィ?!! あのデカブツ……同一人物か? 狂気が半端じゃあねェ……き、気をつけろ……」

「ククク……夜が明けるまで死に続けな……」

「オラアアアアアアアアアア」

 悟空ことガッツが振るうそれは剣と呼ぶにはあまりにも大きく、重く、分厚く、大雑把過ぎた……まさに鉄塊であった。

 ガッツの鉄塊剣ドラゴンころしがジード一味の肉体を爆砕。飛び散った肉片や鉄片が他の敵兵をも
貫く、血肉臓物鉄塊祭りだ。

「ドリフターズ・島津豊久」

 次にガッツはドリフターズの世界の狂戦士武将たる男。あだ名は妖怪首おいてけ。島津豊久へと変身した。

「今度は侍か……?」

 豊久が放つ狂気も凄まじい。首狩りへの執着だ。

「オラによォ……」

「ヒッ……」

「首ばおいてけええええチェストオオオオオオオオオオ」

 豊久のタイ捨流の大太刀が片っ端からジード一味の首を刎ねまく
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