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合気道は強い
第一章

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               合気道は強い
 合気道についてだ、空手三段の高校生斎藤貞夫黒髪を短くしやや面長で明るい顔立ちに太い眉を持つ背が高く引き締まった顔の彼は笑って言った。
「自分から攻めないでどうするんだよ」
「やり様がないか」
「バージル=ティッブスさんも言ってるだろ」
 同じ空手部の部員にアフリカ系の刑事の言葉から話した、実は彼は推理小説や漫画、ドラマが好きなのだ。
「柔道や空手は大人数を相手にするにはな」
「それにはか」
「限度があるってな」
「一人や二人相手にするならいいか」
「大人数相手にするならな」
 その時はというと。
「空手がいいんだよ」
「バージル=ティッブスさんが言うにはか」
「ああ、合気道はな」
「空手と比べてか」
「弱いとは言わないけれどな」
 それでもというのだ。
「攻めないこともあってな」
「強くないか」
「そうだろ」
 こう言うのだった、だが。
 その話を聞いた同じ高校で合気道部の部長である本多瑤子黒髪をショートにしていてやや面長ですっきりした顎に大きな切れ長の目で色白で大きめの唇を持つ何処かネイティブアメリカンを思わせる顔立ちの一四九程の背の彼女に言われた。
「合気道も強いわよ」
「そう言うのかよ」
「ええ、そうよ」
 同級生同士なので口調はお互い砕けている。
「馬鹿に出来ないわよ」
「けれど大人数相手に出来るかよ」
「自信あるわ」
「バージル=ティッブスさんが言ってもか」
「あの人合気道も段持ってるわね」
「柔道も空手もな」
「そうね、けれど大人数相手でも勝てるわよ」
 斎藤に真顔で言った。
「合気道でもね」
「その辺りのチンピラじゃないよな」
 斎藤はそうした者達はものの数には入れていなかった。
「イキってるだけのな」
「有段者って言えばどう?」
「そう言うんだな、じゃあ今度うちの黒帯全員と一度にな」
「組み合いして勝てるか」
「やってみるか?」
「それで実証するわ」
「じゃあうちの初段の奴五人とな」 
 皆後輩である。
「今度組み合ってくれよ」
「わかったわ」
 本多は笑顔で応えた、そしてだった。
 合気道の道場で実際に組み手をすることになった、空手部の一年生の初段の者五人が本多を囲んだがそれを見た斎藤は言った。
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