第一章
[2]次話
兄貴がもてる理由
井上大輔はかなり整った外見を持っている、スマートな長身で細面にすっきりした頬ときりっとした目鼻立ちにきらきらと黒く輝く髪の毛を持っている。
大学では女の子達からいつも声をかけられているが。
「兄貴俺よりもてるんだよ」
「嘘だろ」
即刻だ、実に言われた友人は即座に否定した。
「お兄さんってうちの大学の野球部の」
「ピッチャーのな」
「お前と違ってな」
「ああ、少し小太りな感じでな」
「四角い顔で目の周りが少し黒ずんでいてな」
「黒い髪の毛は短くてな」
「悪い外見じゃないけれどな」
それでもというのだ。
「お前と比べたらな」
「外見はかなり落ちるっていうんだな」
「ああ」
大学の喫茶店で一緒にコーヒーを飲みつつ答えた。
「外見の話はするものじゃないけれどな」
「人は外見じゃないよな」
「だからな」
「それ兄貴にも言えるんだよ」
大輔は真顔で言った。
「それは兄貴見ればわかるよ」
「性格いいのか」
「ああ、兄貴の部活と試合観ればわかるからな」
「じゃあ野球部の部活と試合観ればいいか」
「そうしたらいいさ」
こう話してだった。
大輔はその友人を野球部のグラウンドに連れて行った、するとだった。
彼の兄の実はグラウンドで黙々と走っていた、走る速さは結構なものでグラウンドを何周も走っていた。
「凄い走るな」
「ああ、それで他のメニューもな」
「やっておられるんだな」
「毎日な、自分からな」
「そうなんだな」
「兄貴はずっとああして練習してるんだよ」
「練習の虫か」
友人はこのことがわかった。
「凄い真面目なんだな」
「そうだよ、じゃあ今度試合観ような」
走り続ける兄と彼と共にいる部員達にだった。
グラウンドの外で見守る女の子達を観て話した、そして試合では。
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