第七百六十九話 三人で飲むクミズその九
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「尚更ね」
「ああ、草原って遮るものないし」
ベッカがその寒さの理由を話した。
「風がいつも吹いて乾燥していて」
「そう、それでね」
ナンもその通りだと答えた。
「寒いのよ」
「そうよね」
「それで寒いと」
「それならよね」
「身体が寒さに対して熱出すから」
「カロリー使うわね」
「寒いとカロリー摂らないと」
さもないと、というのだ。ナンは自分が依然暮らしていたモンゴルの草原のことを思い出しつつ話した。
「ガンガンカロリー減ってくから」
「そこにいるだけでも」
「馬にも乗って」
「身体動かして」
「しかも寒いから」
「尚更なのね」
「カロリー使うから」
だからだというのだ。
「モンゴルで糖尿病はね」
「ほぼなかったのね」
「そうだったのよ」
「糖尿病ってすぐに完治するけれど」
アロアは今の連合の医学の技術から話した。
「多いのよね」
「なる人がね」
ベッカもまさにとだ、サラミを食べつつ応えた。
「連合でもね」
「そうなのよね」
アロアはストロングを飲みつつ応えた。
「どうしてもね」
「痛風もでね」
「痛風もすぐに完治するけれど」
「なる人多いわね」
「どっちもね」
「それがね」
ナンは二人にあらためて話した。
「モンゴルではね」
「昔はなかったのね」
「ほぼ」
「そうだったのよ」
サラミを食べてから答えた。
「だから藤原道長さんはね」
「ちょっと想像出来ないのね」
「あんた的には」
「大体草原に蜂蜜ないし」
そもそもというのだ。
「そういうのもね」
「まあある筈ないわね」
「蜂蜜とかね」
「果物もないわよね」
「草原にはね」
「見渡す限り草よ」
ナンは二人に話した。
「木もないから」
「それで果物なんてね」
「ある筈ないわね」
「まして蜂蜜なんてね」
「養蜂もしてないから」
「養蜂も農業に入るでしょ」
こちらの産業にというのだ。
「酪農にね」
「そうなるわね」
「確かにね」
二人もそうだと返した。
「農業科で扱ってるしね」
「うちの大学でもね」
「そうでしょ、だからね」
それでというのだ。
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