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神々の塔
第八十三話 光の神その五

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「そこでやねん」
「一生出られん様にするな」
「お孫さんがその鬱になったってお話聞いて本気で怒りはって」
 そうなってというのだ。
「精神病院にやねん」
「放り込まれてんな」
「もう入院費も最低限だけやし」
「後はそこで死ねやな」
「身内の人誰も会いに行かんで」
「めっちゃ過酷やな」
「そうなってるねん」
 このことも話した。
「あんまりにも酷いさかい」
「親戚全員から嫌われてか」
「精神病院に入れるってお話が出た時も」 
 この時もというのだ。
「ほんまにね」
「誰も反対せんかってんな」
「もうお家追い出すのは決定してたし」
 このことはというのだ。
「それで老人ホームにってなってたけど」
「それがか」
「そのお孫さんが一番嫌ってる人で」
 その姑をというのだ。
「それで言うたけど」
「通ってんな」
「そやねん」
 これがというのだ。
「ほんまに」
「何かそのお孫さん闇ありそうやな」
 中里は綾乃の話を聞いて述べた。
「どうも」
「そやな」
 施も確かにと頷いた。
「自分のお祖母さんに対してそうせえってな」
「言うとかな」
「自分も思うわ」
 施は中里に述べた。
「確かにな」
「闇が深いな」
「相当にな」
「そやな」
「何かあったにしても」
「相当なことがないとな」
「そんなん言わんわ」 
 それこそというのだ。
「自分のお祖母さん精神病院に叩き込めとか」
「それで一生隔離せえとかな」
「相当なことああってな」
「闇が深ないとな」
「言わんわ」
 絶対にというのだ。
「ほんまな」
「その通りやな」
 中里も言った、そして綾乃が話したその人物名前も顔も知らないもっと言えば性別すら知らない者のことを考えるのだった。
「ほんまに」
「そやな」
「それでな」
 中里はさらに話した。
「そのお孫さんは相当なことがあって」
「闇が深うなって」
「自分のお祖母さんの姑さんを憎んでたわ」
「それも相当にな」
「普通やないまでな」
「まあ相当酷い人やったみたいやし」
 施はその姑のことを話した。
「息子の嫁さん鬱にする位の」
「それで自分のお母さん鬱になるの見て」
「他にも色々あって」
 そうしてというのだ。
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