第二章
[8]前話
「そうしたらね」
「いいの」
「そう、あの人ネットで凄く評判悪いから」
「偉そうに言うから」
「それもいつも風評被害撒き散らすから」
だからだというのだ。
「運動家みたいなこと言ってね」
「そうなのね」
「そうして、今度来てお店で偉そうに言うなら」
「キャバクラでキャバクラの悪口言うなら」
「それならね」
こう話した、そしてだった。
明良は実際に店と話して石井を密かに撮影した、彼がキャバクラに来てキャバクラ嬢達を左右に侍らしつつ露骨に見下してだ。
酒を飲みつつ説教を垂れている、その場面を撮影して妹の言う通りにインターネットの動画で晒すとだった。
「大炎上してるみたいね」
「前から評判悪かったしね」
和歌子は姉に話した、家でお茶を飲みつつ話している。
「そこでそんな場面出たらね」
「大炎上確定ね」
「そしてね」
妹はさらに話した。
「これまでのことも重なって」
「それでなの」
「事務所解雇されること決まったし」
「終わりね」
「若しまたお姉ちゃんに言う人いたら」
「私がキャバクラ嬢だから馬鹿にしたら」
「その時はね」
まさにというのだ。
「こうしてよ」
「やっつけ方教えてくれるのね」
「悪事を撮ってネットに流したら」
「それで終わりね」
「そうよ、お姉ちゃんは頑張ってるわよ」
和歌子は強い声で言った。
「自分で学費も生活費も稼いで」
「実家暮らしでも」
「生活費入れてくれてね、それにキャバクラはね」
「立派なお仕事ね」
「それがわからないと」
さもないと、というのだ。
「容赦せずにね」
「やっつけるのね」
「職業に貴賤なし、真面目で働いているなら」
「それでいいのね」
「そうよ、胸を張っていいのよ」
こう言うのだった、そうしてだった。
和歌子は姉と同じ大学に通い同じ店に入った、そのうえで彼女も学費と生活費を稼いだ。昼は大学夜はアルバイトで二人共大変だった、だがしっかりと金を稼ぎ暮らしていった。そして二人共卒業後は確かな仕事に就いて働いたのだった。
キャバクラでアルバイト 完
2024・9・22
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