暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第50話
[1/11]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
少し前――――



ヴァン達がアルジュメイラホテルに起こった異変に気付いた少し前、ホテルの最上階の受賞式の会場でゴッチ監督達はパレードの異変をモニターで見ていた。



〜アルジュメイラホテル・最上階〜



「こ、この騒ぎは…………」

「ワ、ワシのフォクシーパレードがぁっ!!?」

「……………………」

「―――――予想していた”最悪”になりつつあるようだね。ナージェ、”ハルワタート号”に連絡を。地上の支援に向かわせたまえ。それとシーリーン要塞のメンフィル帝国軍にも連絡を。正直”軍による鎮圧”は避けたかったが…………このサルバッドに潜んでいる”A"の脅威がなくなっていない状況で映画祭を行い、”Aが関わっていると思われる異変”が起これば即座にメンフィル帝国軍に連絡するというマーシルン総督との約定でもあるからね。」

モニターに映るパレードの異変を目にしたニナは不安そうな表情を浮かべ、ゴッチ監督は嘆き、ジュディスは厳しい表情でモニターを睨み、重々しい様子を纏って呟いたシェリド公太子はナージェに指示をし

「は!かしこまり――――」

「うふふ、無駄じゃないかな?さすがに要塞に仕込むような余裕は無かったけど、君たちの飛行船の方には仕込んでおいたし♪」

シェリド公太子の指示にナージェが答えかけたその時青年の声が聞こえ、声を聞いたその場にいる全員が視線を向けるとコートの男と共にメルキオルがいた。



「くっ…………!」

「君たちがアルマータ――――――ギャスパー社長に導力シーシャによる薬物汚染を指示していた黒幕か。…………なるほど。皆を暴走させたのはその”装置”かい?」

メルキオルとコートの男の登場に唇を噛み締めたナージェはシェリド公太子の前に出て武装を構え、シェリド公太子はコートの男が持つ黄金の光を放ち続けているゲネシスに視線を向けた後メルキオルとコートの男に問いかけた。

「フフ、ご明察。クレイユや煌都の件も知ってるのかな?それじゃあ一緒に盛り上げようか♪同じ後援者(スポンサー)同士として存分にね!」

「ああ――――――”これで役者は揃った。””幕引き”まで付き合ってもらうぞ、シェリド・アルヴァール公太子。」

メルキオルの言葉に頷いたコートの男は不敵な笑みを浮かべた。一方その頃、ホテルの近くで滞空しているアスヴァール公王家専用の飛行船である”ハルワタート号”では乗組員達が黄金の力によって暴走した仲間達を抑えていた。



〜ハルワタート号〜



「殿下、ナージェ殿…………!――――――駄目です、応答ありません!」

「このままでは…………!オアシス湖に着水させるぞ!」

「シーリーン要塞のメンフィル帝国軍にも救援要請をしろ!」

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ