第50話
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けてグリムキャッツをよく見つめた後すぐに心当たりを思い出して声を上げ、グリムキャッツを見つめて呟いたガルシアは口元に笑みを浮かべてリーシャに指摘し、ガルシアの指摘にグリムキャッツが声を上げて反論し、リーシャは疲れた表情で答えた後苦笑しながらグリムキャッツに話しかけた。
「ええ。裏稼業から手を引いた貴女がこのサルバッドに滞在している話は聞いていたけど、まさか”体制”側に貴女が協力しているとは思わなかったわ。」
「なに…………っ!?」
「もしかしてリーシャ…………彼女と知り合いなのか?」
リーシャと知り合い同士で話す様子のグリムキャッツにその場にいる多くの者たちが驚いている中ヴァンは驚きの声を上げ、ロイドは目を丸くしてリーシャに訊ねた。
「はい。今は詳しい事情を説明している時間はありませんが…………簡単に説明すると、私にとって彼女は見習い時代からの唯一の同い年の友人であり、ライバルでもあった人なんです。」
「そうだったのか…………」
「…………なるほどね。――――――指名手配犯と遭遇した以上、本来はクロスベル中央警察の一人として逮捕に動くべきでしょうけど、今は非常事態の上”エースキラー”としての役目の方が重要だから、このサルバッドで起こっている異変解決の為の戦力になってもらう代わりに、貴女の事は見逃しておいてあげるわ。」
「フン!”体制”側のあんた達に、そんな気遣いされるなんて御免被る所だけど、今はそんなことを気にする事よりやるべき事があるから、仕方なくあんた達の気遣いを受け入れてあげるわ!」
「よかった…………!煌都の時と違って、現役の警察の人達もいるエースキラーの皆さんがグリムキャッツさんを捕まえようとしないかちょっと心配でしたので…………」
「寛大なご配慮、感謝致します。」
「つーか、テメェもこんな時くらい感謝の一言くらい言ってもバチは当たらねぇと思うぞ。」
リーシャの話を聞いたロイドが驚いた様子で聞いている中、静かな表情で呟いたルファディエルはグリムキャッツを見つめて答え、ルファディエルの話を聞いたフェリは安堵の表情を浮かべ、リゼットは感謝の言葉を口にし、アーロンは呆れた様子でグリムキャッツに指摘した。
「ルファ姉、本当にいいのか?」
「ええ。そもそも彼女はエースキラー(わたしたち)の管轄外よ。ただでさえ、アルマータ捜査の件で皇帝直々の命令とはいえ同じ警察でありながら”様々な無茶”ができることもそうだけど、”中央”の私達が両カルバード州の縄張りに介入し続けていることは両カルバード州の警察にとって”色々と思う所”はあるでしょうに、管轄外であるグリムキャッツにまで手を出したら、間違いなく両カルバード州の警察の中央警察に対する思う所が更に悪
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