第50話
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ムキャッツを見て心当たりがあるアニエスは考え込み、リゼットはグリムキャッツの正体に気づいた様子だった。
「―――――とにかく貸しは貸しだ。まずは情報交換といこうぜ。」
そしてヴァン達はグリムキャッツのと情報交換を行った。
「導力シーシャを吸った人が…………そういうことだったのね。それをあの連中が無理矢理暴走させたってワケか…………」
「”アルマータ”―――――ホテルに紛れ込んでやがったとはな。そしてやっぱりあれを持ち込んでいやがったか。」
「…………はい、色からしてあの人形が持ち去ったものかと。多分あの後、アルマータに渡したんだと思います。」
「自分達の役目はここまで――――――確かにそう言っていましたね。」
ヴァンの言葉を聞いたアニエスとリゼットは天使型の傀儡――――――イシュタンティが持ち去ったゲネシスを思い返した。
「で、ですがあのメルキオルはともかく”コートの男”っていうのは…………」
「さあ…………残念だけどあたしには見覚えは無かったわ。殿下とナージェさんが連中とやり合う隙に他の人達は逃がしたんだけど…………結局、はぐれちゃって…………ニナや監督たちも多分まだあの場所に…………」
「グリムキャッツさん…………ニナ?…………監督?」
(彼女、本当に正体を隠す気はあるのかしら?)
(まあ、本人としては”あれ”で本気で正体を隠しているつもりなのでしょうね…………)
グリムキャッツの話を聞いたアニエスは心配そうな表情を浮かべたがグリムキャッツがニナやゴッチ監督の事を親しい呼び方で呼んだことに気づくと眉を顰め、無意識で正体がバレるような事を口にしているグリムキャッツにユエファとマルティーナは苦笑しながら小声で会話をしていた。
「―――――というわけで、今度はこっちが要求する番よ!階段はロックがかかってる――――開けられるのはこのカードだけ!上に向かいたければあたしに手を貸してもらうわ!」
するとその時グリムキャッツは懐からカードを取り出してヴァン達に要求した。
「カードキー…………成程、”前もって”確保してやがったか。」
「ハッ、コソドロの面目躍如ってか?」
「怪・盗!フン、それに本命はこれからよ。連中に乗っ取られた映画祭を、捕まってる皆を、なんとしても奪い返す…………!でも一人じゃちょっとだけ難しそうだからアンタたちに手伝わせてあげるってだけ!――――文句ある!?」
アーロンの指摘に反論したグリムキャッツはヴァン達に問いかけた。
「いえっ、願ってもないです!」
「いまだ厳しい状況――――――戦力的には渡りに船かと。」
「それこそ猫の手もってヤツだ。よろしく頼むぜ、怪盗さんよ。」
「猫の手言うな!まあい
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