第50話
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情報通だね。あの時は本当に色々な人が力を合わせて乗り越えたけど…………”舞姫”については――――――やっぱりもう一人の”舞姫”が決め手かな。闇に落ちた不死鳥を引っ張り上げて再び一緒に空へと舞い上がった。」
ヴァンのフィーへの問いかけを聞いたアネラスが驚いている中、フィーは溜息を吐いて苦笑をした後答え、フィーの答えを聞いたヴァン達はサァラへと視線を向けた。
「だ、そうだが――――――どうする、”お姉ちゃん”。」
「―――――やらせてください!シャヒーナを取り戻せる可能性が少しでもあるなら…………!」
ヴァンの確認に対してサァラは決意の表情で答えた。
一方その頃、警官達や刑事達は暴徒達の鎮圧に苦戦していた。
「クソッ…………!………このままじゃあ…………!」
状況の悪さにダスワニ警部が焦りを感じたその時フィーとアネラス、サァラがダスワニ警部の横を駆け抜けてシャヒーナ達が踊りつつけているパレード車の上に乗った。
「ぐっ…………」
「ううん…………」
背後から聞こえてきた呻き声に気づいたシャヒーナが振り向くとそれぞれ周囲の暴徒達を制圧したフィーとアネラスが見守っている中、踊り子の服装を身にまとったサァラがシャヒーナと対峙していた。
「あはは、お姉だぁ…………特等席で観てくれるんだねぇ…………?」
「っ…………シャヒーナ…………ごめんなさい、私が不甲斐ないばっかりに。」
仮面によって操られている様子のシャヒーナに唇を噛み締めたサァラは辛そうな表情を浮かべて謝罪した。
「…………なんのこと…………?見てよお姉、あたし、もっと輝ける…………!…………黄金の太陽にだってなれる…………!もう二度とお姉を苦労させない…………!最後まで踊り切ってみせるからね…………!」
「…………っ…………」
自分への気遣いの為に操られてしまったシャヒーナの様子に唇を?み締めたサァラが背後へと振り向くとフィーとアネラスはそれぞれ頷いた。
――――――サァラ様、こちらの予備のザイファをお使いください。
ホロウに指示した霊子妨害が多少、助けになるかもしれません…………!
きっと届くはずです…………サァラさんの踊りならシャヒーナさんに!
俺達は”元凶”を叩く――――――妖精達共々バックアップは頼んだぞ!
「―――――貴女の今の踊りは、私達が受け継いで大切にしてきたものじゃないわ。」
シャヒーナの元に来る前のヴァン達の言葉を思い返したサァラはザイファを起動させて、自身の周囲に霊子妨害を展開した。」
「思い出させてみせる――――――貴女のたった一人のお姉ちゃんとして!
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