第八十七部第二章 膠着状態に入りその六十
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「帝国となり」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「我々との開きもですね」
「縮めていきますね」
「永遠に貧しい国はあるか」
こうした言葉も出た。
「果たして」
「それはないですね」
「栄枯盛衰があります」
「どんな国でも的確な政策を行えば発展します」
「明治維新の日本もそうでしたし」
「他の国もそうでした」
「その時のその国に相応しい政策を採れば」
「それで発展します」
そうなるというのだ。
「間違いなく」
「だからですね」
「サハラも然りですね」
「今は確かに貧しいです」
「我々とは比べものになりません」
「ですがその貧しいサハラも」
「やがて発展し」
「豊かになりますね」
こう話をするのだった。
「そして我話はそのサハラとどう付き合っていくか」
「そこも考えどころですね」
「全く以てそうですね」
「そのことも」
「敵対は」
サハラとそうなることはというと。
「やはりです」
「避けたいですね」
「敵はエウロパで充分です」
「敵なぞあっていいものはありません」
一切という口調での言葉だった。
「敵が多い外交はそれだけでネックです」
「問題があります」
「敵は少ない」
「少なくしていく」
「出来ればいない」
「それがベストですから」
それ故にというのだ。
「どうしてもです」
「我々にしてもです」
「エウロパはもう敵です」
「このことは変わりません」
「まずは」
「敵対関係は変わりません」
どうしてもというのだ。
「そうした間柄で」
「我々の場合は」
「しかしサハラはどうか」
「確かに因縁はありますが」
「北方侵攻がありました」
「ですが我々と比べてどうか」
連合と、というのだ。
「それはですね」
「我々は千年、サハラは百年です」
「この差は大きいです」
「我々とエウロパの関係はもうどうしようもないですが」
「しかしサハラは改善出来ます」
「ではエウロパとの関係を修復すれば」
サハラの場合はというのだ。
「そちらの脅威もなくなり」
「そうしてですね」
「軍事費はかなり少なく済む様になり」
「それで、ですね」
「その分を他の分野に向け」
「発展出来ますね」
「そうなれば」
統一されたサハラが軍事費が抑えられ様々な産業の分野に予算を回すことが出来る様になればというのだ。
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