第八十三話 回廊ひのきしんその十四
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「最初は辛くてもね」
「身体がそうなってくれますね」
「二十分位で一周した人もいるから」
「僕大体五十分位ですけれど」
回廊ひのきしん一周にというのです。
「雨の日はもっとかかりますね」
「拭く時に湿気があるからね」
雨だとです。
「それでなのね」
「はい、そうなります」
「それはあるわね、私もね」
雨の日に回廊ひのきしんをさせてもらった日はです。
「そうなるわ」
「そうですよね」
「それでね」
私は新一君の横で一緒に回廊の床を拭きながら前を進みつつさらに言いました、そのうえで言いました。
「そうした時に拭かせてもらうと」
「余計にいいんですね」
「そうよ、湿気を拭けるから」
それで、です。
「神殿がさらに奇麗になるからね」
「湿気が拭けて」
「その時にほこりも普段以上に取れると思うから」
「いいんですね」
「拭く布が引っ掛かるけれどね」
それでもです。
「その分ね」
「そうしたものも取れますね」
「何よりも湿気が取れるから」
神殿の床のです。
「とてもいいわよ」
「参拝して歩く人達の為にですね」
「そうよ、だから雨の日もね」
そうでなくても湿気の多い日です。
「ひのきしんをしていくといいのよ」
「何時でもですね」
「中には朝の参拝の後でよ」
夏には四時半になります。
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