第十二幕その四
[8]前話 [2]次話
様々な薔薇達を観ていきます、そして一緒に白い席に着いて向かい合って座って紅茶を飲みますが日笠さんはです。
先生にです、こう言ったのでした。
「お昼ですが」
「それでもですか」
「ティーセットはどうでしょうか」
「いいですね」
先生は笑顔で応えました。
「それでは」
「そうしましょう」
「今日のセットは」
植物園で出るそれはとです、先生はそちらのお話もしました。
「何か」
「はい、スコーンとです」
まずはそれでというのです。
「苺、そして甘いサンドイッチです」
「その三つですね」
「そうなっています」
「そちらもいいですね」
「そしてです」
日笠さんはさらに言いました。
「サンドイッチの中にあるのは」
「挟まれているのは」
「生クリームとジャムです」
「その二つですか」
「苺と」
「ではジャムは」
先生は苺と聞いてわかりました。
「苺ですね」
「そちらですね」
メニューを開いて読みつつ先生に言いました。
「今回は」
「いい組み合わせですね」
「そうですね」
「苺はです」
先生はこのお野菜についてもお話しました。
「そのまま食べても美味しいですが」
「ジャムにしてもいいですね」
「はい、生クリームも使われていますね」
「今日のティーセットのサンドイッチには」
「赤と白で」
この二色でというのです。
「丁度エンベルグさんがブラウシュタインさんに贈られた」
「宝石の薔薇達とですね」
「同じですね」
「そうですね」
日笠さんもそれはと頷きました。
「左様ですね」
「いいですね」
「それでは今から」
「薔薇達を観つつ」
「お茶も楽しみまして」
「ティーセットもそうしましょう、実は僕お昼は和食でした」
食べたばかりのそちらのお話もしました、食堂で皆と一緒に食べて研究室に戻ったところで日笠さんが来たのです。
「親子丼と鯖味噌とほうれん草のおひたしと」
「そのお料理ですか」
「そしてお味噌汁でした」
「定食ですね」
「ご飯ではなく親子丼の」
「そうですね」
「その組み合わせでしたが」
「今はですね」
「はい、ティーセットをです」
こちらをというのです。
「楽しみますね」
「日本の次はイギリスですね」
「イギリスといえば薔薇ですし」
「それならですね」
「はい」
まさにというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ