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ウルトラマンメビウス ウルトラ兄弟最大の戦い
第七話 ウルトラ戦士堂々の勝利!その六
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「負けを認めるならウルトラの星に帰り給え。追ったりはしない」
「いや」
 しかしそれを受けるメビウスではない。きっと首を横に振る。
「僕は負けない。だから」
「ではあくまで闘うというのだね」
「そうだ。そちらが突きで来るのなら」
 彼は大きく構えてきた。剣道で言う上段であった。
「こちらは切る。勝負だ、メフィラス星人!」
「そうか。ならば来たまえ」
 メフィラス星人もそれを受ける。
「我がメフィラス星人の誇りは戦場においては正々堂々と闘い、そして勝つことだ。今それを見せよう」
「ならば受けてみろ!」
 そのままススス、と前に出る。完全に剣道の動きであった。
「逃げない!そして!」
 間合いに入るとそのまま剣を振り下ろしてきた。
「勝つ!この一撃で!」
 剣を一閃させる。それは今までとは比較にならない程の速さであった。
 メフィラス星人はその一撃を受け止めた。しかし剣がそれを支えきれなかった。真っ二つに折れ彼自身も吹き飛ばされてしまった。
「くっ!」
「どうだ!」
 メビウスは彼に対して言う。メフィラス星人はそこから立ち上がっていた。
「これがウルトラ戦士の力だ!」
 その横ではヒカリがヒッポリト星人と闘っていた。しかしヒッポリト星人の攻撃の前にヒカリは防戦一方であった。
「ふふふ、どうしたウルトラマンヒカリよ」
「くっ」
「ハンターナイトとしては知らぬがヒカリとしてはこの程度かな」
「何のっ」
 ヒカリはその言葉を退ける。
「この程度でっ」
「しかしもう限界ではないのかな」
 ヒッポリト星人は彼に問う。
「今のままでは」
「まだだっ」
 だが彼は言う。
「この程度で俺は負けぬ」
「ふむ、その心意気は見事だと言っておこう」
「しかしだ。それだけでは勝てはしない」
「何だとっ」
「力がなければな。頭脳だけでは無理だ」
「言った筈だ」
 しかしヒカリは彼に対して言う。
「頭脳もまた力だと。それを見せてやる」
「では見せてもらうとしよう」
 ヒッポリト星人はその言葉を聞いて悠然と述べてきた。
「その言葉を。いいな」
「来いっ」
 構えを取ってあえてヒッポリト星人に対して言う。
「今それを見せてやるっ」
「わかった。では」
 ヒッポリト星人はそれを受けて攻撃態勢に入った。両手と口、そして額に渾身の力を込める。
「私の最高の攻撃で。今葬ってやろう」
 ミサイルと炎、そして光線を浴びせてきた。それでヒカリを一撃で粉砕するつもりであった。
「死ぬがいい、この一撃でな」
「まだだ」
 ヒカリはそれを前にしても退かない。その三つの攻撃が放たれてもだ。
 だが彼はそれが同時に放たれたのを見ていた。それに勝機を見た。
「よし!」
 上に跳んだ。そのまま宙返りをする。

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