第三十一話 襲撃その十九
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「そうしているよ」
「そうだな、じゃあ沖縄料理もな」
「残さずにね」
「何でも食おう」
「そうしようね」
「食いものは宝だ」
桃井は腕を組んで言い切った。
「偏食なぞせず残さずだ」
「食わないとな」
「そうだ、俺もだ」
桃井は朝加に応えて言った。
「いつもだ」
「好き嫌いなくだな」
「残さず食べている」
「だから身体の調子もいいな」
「いつもな」
そうだというのだ。
「本当にな」
「皆で食おう」
「好き嫌いなく残さずな」
「子供達はそうするとだ」
ラクレスも言ってきた。
「きっとだ」
「健康になるな」
「そして大きくもなれる」
こう朝加に答えた。
「私も思う」
「それであんた王様だった時は」
「勿論だ」
毅然とした嘘偽りのない返事だった。
「国民達にいつも言っていた」
「好き嫌いなく残さない様にだな」
「言っていた」
「そうだな」
「いやいや、そうであってこそです」
ディボウスキはまさにとだ、笑顔で出て来て両手を広げて話した。
「民は健康になり国もです」
「いい国になるな」
「左様です、誰もが特に子供は」
「よく食わないとな」
「なりませぬ」
こう言うのだった。
「まことに」
「その通りだ」
朝加はディボウスキにもまさにと応えた。
「健康で強く大きく」
「いつも元気でいる為には」
「好き嫌いなく残さず食べることだ」
「それは我々もですな」
「勿論だ」
朝加の返事は力強いものだった。
「そのことはな」
「左様ですな」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「これからもな」
「はい、いただきましょう」
「沖縄の料理をな」
「そしてお酒も」
「皆でな」
「地球の料理を学び」
ここでラクレスはこんなことを言った。
「国に伝えたいな」
「あっ、確かに」
ハスティーは兄の言葉を聞いてまさにと頷いた。
「そうだね」
「いいことだな」
「うん、美味しいものをね」
「皆に伝えてな」
「楽しんでもらおう」
「是非な」
「地球にしかないお料理も沢山あるし」
「食材もあちらでは食べないがな」
「地球で食べるものも多いしね」
「だからだ」
それ故にというのだ。
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