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星河の覇皇
第八十七部第二章 膠着状態に入りその五十八

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「国家予算も圧迫しています」
「そしてそれが民間技術や生活に出ています」
「それは確実です」
「総生産で言うと連合の軍事費はその一パーセント台です」
「このことは中央政府も各国も同じです」
「国家予算でも三パーセント程です」
 それ位の割合しかないというのだ。
「ごくごく僅かです」
「そして福祉や教育、インフラ、産業育成に使っています」
「そちらに予算を回しています」
「その為発展も順調です」
「民間技術も発展し続けています」
「ですが」 
 それでもというのだ。
「サハラはです」
「それだけの軍事予算です」
「これでは順調な発展もありません」
「軍事関係の予算は出るだけです」
 支出でしかないというのだ。
「収益にはつながりません」
「それですね」
「軍事費の難点です」
「国防の為必要ですが」
「それは支出だけです」
「歳入にはつながりません」
「ですから」
 それが為にというのだ。
「あまりにも多いと」
「国家の発展の妨げになります」
「このことは福祉もです」
「出るだけです」
「ですからこの二つが多いと」
 軍事費と福祉の予算がというのだ。
「国家としては困ります」
「今のエウロパがそうですね」
「かなりの軍事予算を持ち」
「福祉もかなりです」
「それがネックです」
「エウロパにしても」
「急激な発展に入りましたが」
 このことは事実である、やはりギルフォードの政策によってエウロパは高度成長に入っているのである。
「しかし」
「それでもですね」
「軍事費と福祉だけで四割です」
「国家予算のそれだけの割合を占めています」
「しかし他に予算も回さねばならない」
「国家の発展を考えますと」
「そこが問題にもなっています」 
 このことは事実だというのだ。
「果たしてどうしていくか」
「敵国ですが気になります」
「まさか減らせないでしょう」
「それは不可能です」
 エウロパにとってはというのだ。
「エウロパは伝統的に福祉国家です」
「何しろその北欧も中にあるのですか」
「労働条件にも厳しいですが」
「福祉もです」 
 こちらもというのだ。
「かなりのもので」
「それをどうかすることは」
「エウロパでは無理です」
「だから高福祉のままで」
「予算も同じですね」
「そして軍事費は」
 今の主題であるこちらはというと。
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